インサイト、SBT、シビラの3社、ブロックチェーン技術を用いた信用情報基盤を開発へ

　株式会社インサイト、ソフトバンク・テクノロジー株式会社（以下、SBT）、シビラ株式会社の3社は5日、ブロックチェーン技術と決済データを活用し、新しい信用情報プラットフォームを開発すると発表した。

　今回3社では、インサイトが培ってきた家賃決済代行のノウハウ、電気料金などの生活決済データと不動産ビックデータ、ブロックチェーン技術を組み合わせ、多角的な情報を集約・管理可能な信用情報プラットフォームを構築する。ユーザーはこのプラットフォームを利用することにより、日々の生活で蓄積した自身の信用を簡単に証明できるようになるため、より便利なサービスを受けられるようになるという。

　第1フェーズとなる2018年1月末終了予定の開発では、ブロックチェーンへのデータ保存と、サーバーレスアーキテクチャによる、データアクセスを活用したシステムの構築を行うとのこと。

　このシステムでは、ブロックチェーン技術の長所である、対改ざん性やゼロダウンタイム、認証、データ証明、データトレーサビリティなどを生かしているほか、クラウドの冗長性を活用しており、安心・安全で可用性の高い信用情報管理が実現されるとしている。

　なおブロックチェーンは、フィンテック以外でのブロックチェーン利用を目指した、シビラ独自開発の「Broof」を利用する。またプラットフォームには、SBTが構築するMicrosoft Azureを活用。SBTが持つ技術力や運用ノウハウを用いて、クラウドでのブロックチェーン技術の実装と、安定した運用サービスを実現するとのことだ。