アイル、業務管理クラウド「CROSSシリーズ」でブロックチェーンを利用開始

　株式会社アイルは21日、シビラ株式会社の独自ブロックチェーン「Broof」を、業務管理クラウドサービス「CROSSシリーズ」で運用開始したと発表した。

　CROSSシリーズは、中堅・中小規模の小売業に向けて開発・提供している業務管理クラウドサービス。複数ネットショップの商品・在庫・受注情報などを一元管理する「CROSS MALL」や、実店舗とネットショップのポイント・顧客情報を一元管理する「CROSS POINT」などをラインアップしている。

　一方のBroofは、FinTech以外での利用を目指してシビラが独自開発したブロックチェーン。エンタープライズ領域にも適用できる堅牢性やパフォーマンス、トレーサビリティを持ち、柔軟なスマートコントラクトの実行も可能という。

　アイルでは今回、CROSSシリーズの一部機能において、「いつ」「誰が」「どのような操作をしたか」などを記録する監査ログの管理を、Broofで行うようにする。これにより、クラウド上に蓄積されている、顧客企業の販売・顧客情報といった重要なデータの改ざんを防止するとした。

　また今後は、不正アクセスやヒューマンエラーによるサービス停止障害などを防止する、高いセキュリティを兼ね備えた業務管理クラウドサービスの実現を目指すとしている。