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TISとグリッドが提携、「ReNom」フレームワークを活用したAIソリューションを提供

 TIS株式会社と株式会社グリッドは12日、グリッドの機械学習/深層学習フレームワーク「ReNom(リノーム)」を活用したAIサービスの開発・提供に関して、業務提携したと発表した。これに伴いTISは、ReNomの販売代理店契約を締結。両社では、製造、金融、情報通信といった分野の企業を対象に、ReNomを用いたデータ分析、システム提供などを共同で行うとしている。

 ReNomは、深層学習(ディープラーニング)や最適化アルゴリズム、TDA(Topological Data Analysis)をはじめとしたさまざまなアルゴリズムをライブラリとして備えており、各ライブラリを組み合わせることで、自社のビジネスに適したAIを比較的容易に開発できる特徴を持つ。

 一方TISでは、AI・ロボット分野における専門組織「AIサービス事業部」を2017年4月に立ち上げ、機械学習や自然言語処理などを中心に、AIに関する技術・知識とシステム構築・運用で培った企業の業務プロセス/システムの理解を組み合わせ、AIを活用した各種ソリューション、サービスを顧客に提供している。

 今回の業務提携では、ReNomおよび機械学習/深層学習技術に関する両社のノウハウをもとに、産業界でのAI利用を推進するための協業体制を構築。さまざまな分野での課題解決支援と、ReNomを用いたサービスの共同開発を進めるとした。

 具体的には、TISの顧客に対して、ReNomを活用したデータ分析ソリューションや画像解析ソリューションを提供し、企業における業務システムのAI活用を支援する考え。このためTISは、コンサルティングサービスから導入、運用まで、トータルでAI活用をサポートする体制を整備し、顧客の保持データをReNom上で検証するPoC(概念実証)サービスから、業務システムとの連携や組み込みへとつなげることで、効果的なAI技術活用を支援するとしている。あわせて、導入後の改善や活用範囲の拡張についても継続してサービスを提供するとのこと。