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KDDI、LoRaWAN環境の検証用パッケージを強化 低価格の屋内向けプランなどを提供

 KDDI株式会社は27日、IoT機器向けの通信技術「LoRaWAN」に対応した検証キット「LoRa PoCキット」において、屋内向けの低価格プランと、GPS機能とバッテリーを内蔵したLoRa端末「GPSトラッカー」を追加すると発表した。

 LoRa PoCキットは、LoRaWANによる通信エリアを構築・利用するために必要となる機器がセットになった、法人向けの検証キット。ユーザーが要望する場所に合わせてLoRaゲートウェイを設置し、LoRaWANによる通信エリアを構築できるほか、LoRaデバイスの管理や運用、アプリケーションサーバーの利用が可能なため、LoRaWANを活用したビジネス環境をすぐに構築できるという。

 具体的には、LoRa端末10台、IoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」対応ルータ1台、LoRaゲートウェイ1台といったハードウェアと、6カ月分の「KDDI IoTコネクト Air」通信費、LoRa端末/LoRaゲートウェイの管理コンソール利用料、サポート費用がパッケージされている。

 今回はこのサービスにおいて、より手軽かつ低コストで利用できるよう、屋内向けのパッケージを新設した。120万円(税別)の従来モデルと比べ、2/3の80万円(税別)で利用できる。内容は従来のパッケージとほぼ同様だが、LoRaゲートウェイは屋内用が提供されるとのこと。

 また、GPS機能とバッテリーを内蔵した新端末のGPSトラッカーをラインアップに追加した。これを用いると、新たな端末を開発することなく、簡単に検証試験などに活用できるとしている。価格は2万円(税別)。

 さらに、6カ月間の利用期間終了後も低コストで検証を継続できるように、通信費、管理コンソール利用料、サポート費用を3カ月分まとめた「利用期間延長オプション」も新たに設定された。こちらの価格は16万円(税別)となる。