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KDDI、IoT機器向け通信技術「LoRaWAN」に対応した検証キットを提供

 KDDI株式会社は27日、低消費電力で長距離通信が可能なIoT機器向けの通信技術「LoRaWAN」に対応した検証キット「LoRa PoCキット」を、2017年1月より提供すると発表した。

 LoRaWANは、世界の半導体メーカーや機器メーカーなどからなる「LoRa Alliance」が策定した、920MHz帯などの無線局免許が不要な周波数帯を利用した無線通信規格。省電力かつ広範囲に通信できる特徴を持ち、電源の確保が難しい場所や、電波の届きにくい場所でも利用できる。

システム概要図

 LoRa PoCキットは、株式会社ソラコムが開発したシステムと、KDDIのIoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」を連携させた法人向けの検証キット。顧客の要望の場所に合わせてLoRaゲートウェイを設置し、LoRaWANによるエリアを構築できるほか、LoRa端末の管理や運用、アプリケーションサーバーの利用が可能なため、すぐにLoRaWANを活用したビジネス環境を構築できる。

 キットの提供内容は、LoRaゲートウェイ(屋内用または屋外用いずれか1台)、LoRa端末(10台)、KDDI IoTコネクト Air対応ルーター(1台)、KDDI IoTコネクト Air通信費(6カ月分)、「LoRa端末」「LoRaゲートウェイ」の管理コンソール利用料(6カ月分)、サポート費用(問い合わせ対応、6カ月)で、価格は120万円(税別)。アプリケーションサーバー開発支援は個別見積もり。アプリケーションサーバーの構築にあたっては、IoTクラウドサービスの「KDDI IoTクラウド Creator」を利用することも可能。