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日本IBM、トークナイゼーションで企業のPCI DSS対応を支援するセキュリティソリューション

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は1日、クレジットカード業務を行う銀行や関連子会社などに向け、トークナイゼーション技術を利用し、PCI DSSへの準拠を支援する「IBMトークナイゼーション・モデレーター・ソリューション」を発表した。同日より提供開始する。価格は個別見積もり。

 トークナイゼーションとは、データの一部または全部を乱数に取り替えて単独では元に戻せないように“無価値化”する技術。このソリューションでは、カード会社から送られてくるクレジットカード情報を、トークナイゼーションサーバー上で“無価値化”して運用するため、その後の処理を行う基幹業務システムでは、実際のカード情報とは異なるデータで処理し、企業内でカード情報を保管しないようにできる。

 また、クレジットカード業務を行う銀行や関連子会社は、住所変更やカード紛失対応といった日次処理と、利用明細の発行といった月次処理を行っているが、このソリューションでは、既存の基幹システムや業務フローを大幅に変えることなく、すでに稼働している銀行業務に柔軟に対応できる点も特徴。

 これにより、必要とされるPCI DSS準拠への対応を短期かつコストを抑えて対応でき、クレジットカード情報の保護やセキュリティの強化を図れるとしている。