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SCSK、製造業における大規模解析に特化したCAEクラウドサービスを提供開始

 SCSK株式会社は1日、製造業における大規模解析需要に対して必要な計算リソースを提供する、CAE(Computer Aided Engineering)関連のクラウドサービスを提供開始した。

 SSCKでは、CAEは製造業における企業競争力の強化に欠かすことのできない重要な役割を担っている一方、各企業ではCAE環境のリソース不足、CAE環境増大によるデータセンターのスペース/電気容量の増加、CO2排出量削減、利用ライセンスの効率化など、さまざまな課題が顕在化していると説明。

 こうした課題の解決策として、利用量に応じて自由に設定が可能なクラウドでのCAE活用の動きが本格化してきたとして、SCSKが手掛けてきた独自のCAEアプリケーション群の実績と経験、大規模解析に向けた最適化されたHPC環境を自社運営のデータセンターに設置し、これらを融合したワンストップクラウドサービスとして提供を開始する。

 サービスでは、SCSKが取り扱っているCAEアプリケーション群を大規模CAE計算環境にあらかじめプリインストールしておくことで、利用希望者に対してスピーディーに大規模計算環境を提供する。

 計算リソースは大規模解析に最適な最新のCPU、メモリを用意し、ノード間の通信にはInfiniBandスイッチを採用。これらの大規模解析に最適化された計算環境は、繁忙期やプロジェクト対応などのクラウド利用のほか、オンプレミス環境では短期間で計算結果を出すことが難しいとされる大規模解析に特に力を発揮するとしている。

 サービスの価格は、利用するCAEアプリケーション、計算リソース、利用期間により個別見積もり。SCSKでは今後3年間でサービス提供社数300社を目指す。また、今後はより幅広いユーザー需要に対応するため、利用可能なCAEアプリケーション群のラインアップ拡充や計算リソースの増強(パブリッククラウドとの連携含む)を順次提供していくとしている。