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狙えデジタルネイティブ世代――、日本マイクロソフトが渋谷ヒカリエにコミュニティスペース「Azure Antenna」開設

 日本マイクロソフト株式会社は11月28日より、東京・渋谷ヒカリエにMicrosoft Azureの体験型コミュニティスペース「Azure Antenna」をグランドオープンした。1年間限定のスペースで、スタートアップ企業やデジタルネイティブ世代との接点として活用する。

 曜日ごとに異なるコンテンツを提供する体験型の情報発信基地として活用するが、集客などはソーシャルや募集サイトを通じて行う。これまでのマイクロソフトのイメージとは異なる場所、アプローチで情報発信を行っていくという。

渋谷ヒカリエの8階にオープン

 Azure Antennaがオープンしたのは、渋谷ヒカリエの8階。雑貨店、飲食店などITとは一見関係のないショップが並ぶ中にある。8人が座れるテーブルと椅子が置かれた決して大きくはないスペースだが、1年の間に、無料で参加できるワークショップ、ハンズオンラボ、イベントなどを展開していく。

8人が座れるほどのスペースだ

 渋谷にイベントスペースを開設した意図を、「渋谷はIT系スタートアップ企業が数多く所在している。コワーキングスペースも多い場所で、デジタルネイティブ世代との接点を持つための場所にふさわしいと考えたから」と日本マイクロソフトは説明する。

 これまでMicrosoft Azureは、「マーケットに全方位でアプローチし、デジタルトランスフォーメーションを支援」という方針で、主に大企業に対し、ハイタッチ営業部隊を中心とした、業界特化型のビジネス開発とマーケティングのアプローチを行ってきた。

 一方で中堅・中小企業には、成功モデルをシナリオにしたマーケティングを行い、アプローチとしては事例の紹介、記事広告などを展開している。

 その一方で、これまでアプローチが十分ではなかったのがスタートアップ企業や、デジタルネイティブ層向けの施策である。Google、AWSといったライバル企業が広く認知されている層でもある。この層にアプローチすることを狙って開設したのがAzure Antennaだ。

 デジタルネイティブ層がターゲットであることから、集客にはビープラウドが運営するエンジニア向けのIT勉強会支援サービス「connpass」を活用。ソーシャルで拡散することを参加条件としている。ソーシャル利用が前提の世代に向けた施策だからだ。

 この場所で提供するコンテンツは、曜日ごとに異なる内容を予定している。現在のところ、火曜日から金曜日の午前中は、Microsoft Azureのソリューションを作っているパートナー企業と連携し、さまざまな切り口でAzureに関する相談会を実施する。

 午後には、ワークショップハンズオンラボなどを開催。土曜、日曜日についてはスペシャルイベントを開催する予定となっている。

 イベントは少人数で開催されるため、参加者は講師と近い距離で学べることが特徴のひとつ。大人数のイベントとは異なり、講師に質問をしながら参加できるメリットがあるという。

 室内には最新のSurfaceをはじめ、Surface Studio、Microsoft Hololensなど最新機器が用意されている。提供されるコンテンツに加え、最新機器を体験する場ともなっている。

さまざまな最新機器が用意されている

 基本的には、無償でイベントに参加することができる。Microsoft Azureの体験が基本となるため、「Microsoft Azureのサブスクリプションだけ、用意しておいてほしい」というのが日本マイクロソフト側の希望。サブスクリプションは無料版でも構わない。

 なお日本マイクロソフトでは、1年間でイベントの参加者2500人を目標とする。さらに、ソーシャルでイベントやこのスペースに関する話題が拡散するよう、ハッシュタグ「#aajp」を作り、1年で50万人がこのハッシュタグを目にすることを狙っていく。