ニュース

ソフトバンクロボティクス、Pepperの法人利用を促進する「お仕事かんたん生成2.0」

 ソフトバンクロボティクス株式会社は、さまざまな業種で「Pepper」を簡単に業務利用できるよう支援する「お仕事かんたん生成2.0」を発表した。法人向けPepperである「Pepper for Biz」向けに、11月30日より無料で提供開始する。

 「お仕事かんたん生成2.0」は、Pepper利用企業がアプリケーションを独自に開発しなくとも、キーワードなどを設定するだけで、Pepperを簡単に業務活用できるようになるクラウド型ソリューション。

 ソフトバンクロボティクスが蓄積してきたPepperの業務活用ノウハウをもとに、小売、飲食、金融、自動車、病院など10の業種・業態・利用シーンで利用できるように、100パターンのテンプレートを用意しており、さまざまな場面で業務自動化を実現するという。

 また、Pepperに複数のせりふを設定し、顧客体験を向上させるせりふを判定するテスト(A/Bテスト)や、Pepperの接客業務を数値化してデータを集積・分析・可視化することで、オペレーションの最適化と売上向上を実現するとのこと。

 プラットフォームとしてはMicrosoft Azureを採用しており、膨大な接客データをセキュアかつ可用性の高い状態で蓄積可能。可視化部分では日本マイクロソフトの分析ツール「Power BI」を採用し、初めて利用するユーザーでも使いやすいインターフェイスを提供するとしている。

Pepperの接客業務を数値化しデータを集積・分析・可視化

 またソフトバンクロボティクスでは、「お仕事かんたん生成2.0」の発展を図るため、Pepper for Biz導入企業を対象に「パイオニアクラブ業界別研究会」を立ち上げる。この研究会では、Pepper for Biz導入企業のさまざまなデータを収集・分析し、Pepperの効果的な利用方法などを「お仕事かんたん生成2.0」のテンプレートに追加していく予定。

 さらに同社は、Pepperのアプリケーション「ロボアプリ」のパートナーに対して、PepperでMicrosoft Azureを活用するためのトレーニングを行い、「ロボアプリパートナー with Microsoft Azure」の認定企業を、2018年10月までに30社に増やす計画だ。

 一方日本マイクロソフトも、認定企業のソリューションを「Cloud Everywhere」のメニューとして訴求するとともに、IoTビジネス共創ラボのPepperワーキンググループにおいて、参画企業数を、2018 年10月までに20社に増やすとしている。