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TOKAIコミュニケーションズ、SINET経由のMicrosoft Azure接続を冗長化するソリューションを提供開始

 株式会社TOKAIコミュニケーションズは10日、国立情報学研究所(以下、NII)が提供する学術情報ネットワーク(SINET)を利用する大学・研究機関などの顧客むけに、日本マイクロソフト株式会社のクラウドサービス「Microsoft Azure」と顧客拠点の間を、異なる回線タイプの閉域網接続サービスを用いて冗長接続するソリューションの提供を開始した。

 TOKAIコミュニケーションズでは、大学や研究機関などにおけるクラウド利活用に向けた取り組みが推進されている状況を踏まえ、日本マイクロソフトから委託を受け、3月18日にSINETとMicrosoft Azureの間を閉域網接続する接続回線を構築。8月にはファーストユーザーとなる国立大学法人様の利用が開始されたという。

 さらに、以前より提供中のMicrosoft Azureとの閉域網接続サービスを活用して、顧客のさらなるクラウド利活用と接続品質向上を支援するための取り組みについて企画・検討を進めてきたとして、新たに、異なる回線タイプの閉域網接続サービスを組み合わせてMicrosoft Azureとの冗長接続を実現するソリューションの提供を開始する。

利用イメージ(SINET経由と、SINET非経由の接続を組み合わせた冗長構成)

 ソリューションは、「SINET~Microsoft Azure間 仮想ネットワークサービス」に、SINETを経由しない「BroadLine Azure接続サービス」または「VIC-VPN for Microsoft Azure」をバックアップ回線として組み合わせることで、可用性の高い冗長ネットワークを構築する。

 BroadLine Azure接続サービスは、Microsoft Azureの閉域網接続サービス「ExpressRoute」を用いて、クラウドと顧客拠点間を専用線・広域イーサネットで接続するサービス。VIC-VPN for Microsoft Azureは、TOKAIコミュニケーションズのネットワークとNTT東西のフレッツ回線を組み合わせて、Microsoft AzureとのインターネットVPNによる接続を実現するサービス。

 TOKAIコミュニケーションズでは、冗長接続ソリューションの提供を通じて、日本マイクロソフトとの連携のもと、SINETを利用する大学・研究機関などのさらなるクラウド利活用と接続品質向上を支援するとしている。