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TOKAIコミュニケーションズ、SINET経由のIBM Cloud接続サービスを提供開始

 株式会社TOKAIコミュニケーションズは28日、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下、NII)が構築・運用する学術情報ネットワーク(SINET)を利用する大学・研究機関などの顧客向けに、日本アイ・ビー・エム株式会社が提供するクラウドサービス「IBM Cloud」にSINETを経由して接続するサービスの提供を開始した。

 TOKAIコミュニケーションズでは、SINETを利用する大学・研究機関などが新たに専用回線を手配することなく、SINETを経由してIBM Cloudを高速で安全に利用できるネットワークの提供について日本IBMから委託を受け、通信サービス「BroadLine」の「IBM Cloud Direct Link 接続サービス」を用いて閉域接続環境を構築した。

接続サービスの概要

 SINETとIBM Cloudとの接続ポイントを地理的に離れた東京と大阪の2カ所に設け、それぞれの接続ポイントにおいて広帯域な閉域回線で接続した。この閉域回線内に大学・研究機関などの顧客ごとに利用用途に適した構成で、個別の仮想的なネットワークを構築し、SINETを経由したIBM Cloudへのセキュアで安定した閉域接続サービスを提供する。

 接続サービスの帯域品目は、50Mbps、100Mbps、200Mbps、500Mbps、1Gbps。提供エリアは全国。提供価格は個別見積もり。IBM Cloudの利用に関わる費用は別途必要。

 TOKAIコミュニケーションズでは、日本IBMとの連携のもと、SINETを利用する大学・研究機関などの顧客のさらなるクラウド利活用と接続品質向上を支援することで、教育研究活動の機能強化に貢献していくとしている。