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NTT ComとVMware、マルチクラウド環境の提供に向けて業務範囲を拡大
2017年10月31日 13:22
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)とヴイエムウェア株式会社は30日、マルチクラウド環境の提供に向け、協業範囲を拡大すると発表した。NTT Comの企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」と、ヴイエムウェアの「VMware Cloud Foundation」をはじめとするソリューションを組み合わせ、オンプレミスのVMware環境とシームレスに接続可能なマルチクラウドサービスを提供する。
サービスの提供開始時期は2017年度第4四半期(2018年1月~3月)の予定となっており、国内だけではなくNTT Comが持つ海外の拠点においても提供する。主なサービス提供内容は次の通り。
・VMware Cloud Foundationによる専有型クラウドの提供
・VMware vCloud Directorを活用した共有型クラウドの提供
・VMware vCloud Availability for vCloud Directorを活用したウォームマイグレーションサービスの提供
企業向けクラウドサービスの分野において両社は2007年より協業しており、共有型のクラウドサービスも提供しているが、今回発表されたサービスは新しいサービスであり、既存サービスの後継ではないという。
NTT Comが想定している主なユースケースとしては、オンプレミスのVMware環境を占有型クラウドであるVMware Cloud Foundationへマイグレーション、あるいはバックアップサイトとして共有型クラウドを利用し投資を抑える、といった効果を狙うという。
新たな占有型のクラウドサービス提供を目指す経緯について、NTT Com 取締役 クラウドサービス部長 森林正彰氏は、「オンプレミス環境をクラウドに移行したいニーズは高まっているが、日本では占有型のクラウドへのニーズが高い」と述べ、合わせてIDC Japanによる国内パブリッククラウドサービス市場/国内プライベートクラウド市場の支出予想の結果を紹介した。
その理由として森林氏は、「日本ではセキュリティの観点から基幹システムをパブリッククラウドに移行するのを避ける傾向にあり、データの保管場所にこだわることが多い」と説明した。
一方で、クラウドサービス事業者との協業を相次いで発表している、米VMware CEO パット・ゲルシンガー氏は、「デプロイや管理が容易で、セキュアなプライベートクラウドのニーズは高まっている。世界中のCIOは複数のクラウドを活用する場合も柔軟性と管理性を確保したいと考えている」と述べ、VMware Cloud FoundationやVMware Cloud Servicesなどを複数のクラウドサービス事業者と展開することで、VMwareのソリューションを一貫性のあるインフラと運用を提供できると説明した。
続いて登壇した米VMware クラウド・ネットワーキング担当最高技術責任者 グイド・アッぺンツェラー氏は、「企業がさまざまなクラウドサービスを利用するようになり、クラウドサービスでもサイロ化が問題になるかもしれない」と述べ、VMwareのソリューションによって、一貫性のある環境を利用できればこの問題は解決できるとアピールした。
なお、NTT ComとVMwareは今後、プロアクティブなセキュリティ管理を可能とするため、VMwareのネットワーク仮想化プラットフォーム「VMware NSX」と、NTT Comが提供するセキュリティサービスとの連携検討を進めていく。また、NTT ComのICT環境可視化ツール「Cloud Management Platform (CMP)」とVMware Cloud Servicesとの連携によって、企業のデジタルトランスフォーメーションの加速に貢献していくいう。