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日立ソリューションズ、IoT向けの超高速インメモリデータベースを提供

 株式会社日立ソリューションズは31日、IoT向けのインメモリデータベース「Entier インメモリデータベース管理システム」を、9月1日より販売開始すると発表した。

 日立ソリューションズでは、組み込み向けデータベース「Entier」を開発してきたノウハウを生かし、日立オートモティブシステムズと共同で、自動運転車向けのアプリケーション開発を効率化する「自動運転ECU(Electronic Control Unit)プラットフォーム」を開発している。

 今回発表されたEntier インメモリデータベース管理システムは、自動運転ECUプラットフォームに採用された組み込みデータベースを汎用化したもの。KVS(キーバリューストア)やリングバッファの採用で処理能力を向上し、Entierと比べて約1/1000という、数十μ秒の高速なデータ検索/更新を実現するとした。

 また、IoT機器から出力される種類の異なる複数のデータを同時に処理し、一元管理できるマルチスレッドに対応。高度化する自動運転やロボットなど、制御アプリケーションの開発効率向上を支援するとしている。

 プログラムサイズは100KBと軽量なため、リソースが制限されたエッジデバイスなどに適用できる。また、自動車の機能安全規格ISO26262の設計プロセスに準拠したエビデンスを提供することで、車載システムにおける規格の認証取得を支援するという。

 開発環境はWindows、Linux(いずれもx86)で、対象システムはLinux(ARM)となっている。価格は個別見積もり。なお9月1日から、体験版のダウンロードサイトも公開するとのことだ。