富士通マーケティング、販売管理製品「GLOVIA きらら 販売」のクラウド版

　株式会社富士通マーケティング（FJM）は、中堅・中小企業向けの基幹業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA きらら」（以下、GLOVIA きらら）のラインアップに、「GLOVIA きらら 販売」のクラウド版を追加し、8月7日より提供開始すると発表した。すでに提供されている「GLOVIA きらら 会計」「GLOVIA きらら 人事給与」のクラウド版とあわせて、「GLOVIA きらら クラウドサービス」として本格展開するという。

　「GLOVIA きらら 販売」クラウド版は、パッケージ版で多くの導入実績がある「GLOVIA きらら 販売」のクラウドサービス（SaaS）版。標準モデル（TypeⅠ）をベースとしながら、使用頻度の高い機能を基本サービスと7つのオプションに分割しており、利用したい機能だけを選択できる。

　これにより、基本サービス「売上・売掛・請求管理」単体のみの導入や、基本サービスに「仕入・買掛・支払管理」と「在庫管理」を追加するといった、必要な機能を絞っての導入を可能にした。

　また、将来的に受発注業務を拡張する場合には「受注管理」や「発注管理」を後から導入することもでき、業務範囲や業務内容に合わせた段階的に導入に対応する。

　価格（税別）は、基本サービス（1会社、1利用者ID）が月額1万5000円。オプションの仕入・買掛・支払管理が月額1万2000円、在庫管理、見積管理、受注管理、発注管理、出荷管理、入荷管理が各月額1万円。

　一方で、シリーズ化された「GLOVIA きらら クラウドサービス」は、ユーザーインターフェイスやデータベース、マスタなどを共通基盤により統合管理できるため、販売、会計、人事給与の業務間をシームレスに連携可能。共通基盤の統合マスタで「会社」「部門」「取引先」などの情報を管理すれば、販売、会計、人事給与を段階的に導入した場合でも、二重登録の手間がなく短期間での導入を実現する。

　さらに、販売取引データや給与データを会計データとして取り込む仕訳連携処理は、ボタンクリックのみで処理が実行されるので、従来の業務システムからデータを出力して会計システムに取り込む、といった手順を省略し、業務を効率化できるとしている。

　なお今回、「GLOVIA きらら クラウドサービス」では、請求書や納品書などの対外帳票（全19帳票）をユーザー企業の仕様に設定する「カスタマイズサービス」が追加された。社印の設定や帳票の項目名を、ユーザーが使用する用語に変更できる。

　価格（税別）は、1帳票あたり月額3000円で、8月7日より提供開始する。