富士通、製造・卸売業向けの販売・製造管理パッケージ「GLOVIA きらら 販売 TypeIII」

　富士通株式会社と株式会社富士通マーケティング（以下、FJM）は24日、中堅・中小企業向け統合基幹業務パッケージ「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA きらら 販売」（以下、GLOVIA きらら 販売）のラインアップに、組立加工製造・卸売業向けに製造管理機能を実装した「GLOVIA きらら 販売 TypeIII」を追加すると発表した。10月31日より提供開始する。

　「GLOVIA きらら 販売」では現在、日用雑貨や包装資材など、主に消費財を扱う企業向けの標準モデル（TypeI）と、機械器具や電子部品など、主に生産財を扱う企業向けの生産財卸売業向けモデル（TypeII）の2種類が用意されている。

　今回発表された「TypeIII」は、「TypeII」の販売管理機能に加えて、「生産計画入力」「製造指示入力」「製造実績入力」「生産状況照会」などの製造管理機能が実装され、製造も手掛ける卸売業の企業に適した販売・製造管理パッケージとして提供される。

「TypeIII」の位置付け

　販売管理と製造管理の機能が統合されているため、個別のパッケージを導入する場合と比べて導入コストを抑制できるとのこと。また、同一パッケージ内で受発注データと製造データをひも付けて管理するので、受発注データとタイムリーに連携した製造指示に基づく製造や進ちょく管理を実現。これによって、企業における製造管理業務の精度向上が見込めるという。

　さらに、生産計画入力後に手配数量の変更が生じ受注データが変更された場合には、アラートとして製造や発注の変更指示を出すことで、欠品や過剰生産などのリスクを軽減できるとした。

　加えて、販売管理機能と製造管理機能で一元化されたマスタデータを利用することから、整合性の取れた最新のデータを共有可能。データの二重入力や整合性の確認が不要になるなど、マスタデータの管理業務が効率化される。

　「TypeIII」の価格は、10ユーザーで412万円から。なお富士通とFJMでは、2019年度までに「GLOVIA きららシリーズ」全体で3000本の販売を目指す。

「TypeIII」の機能概要図