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大塚商会、HCIシステムの導入・運用を支援する「スターターキット」

 株式会社大塚商会は16日、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)の容易な導入を支援する「HCIスターターキット」を発表した。5月26日より販売を開始する。

 現在、サーバー、ストレージ、ネットワークや仮想化基盤を統合したHCIが各社より提供されるようになっているが、「HCIスターターキット」は、日本電気(NEC)のx86サーバー「Express5800シリーズ」をハードウェアとして利用し、NECの工場で仮想化ソフトウェアなどをあらかじめ組み込んで提供する。

 このため、導入後は設置する環境に合わせた設定を行うだけで、仮想ストレージを利用した仮想化基盤を利用開始でき、導入工数を圧倒的に削減できるという。

 具体的な構成としては、VMware vSphereをプリインストールしたホストサーバー2台、管理サーバー1台の3台を提供。ホストサーバーのストレージはオールSSD構成を採用しており、重複排除機能を利用することにより、ストレージ容量を有効に活用できる。またストレージ容量が不足した場合には、ホストサーバーを増設すれば容量拡張が容易に行え、I/O処理の性能も向上するとした。

 なお、システムの設計、構築、サポートは大塚商会がワンストップで提供するほか、稼働後も障害監視や通報サービスによって業務システムの保守を支援。障害時はリモート接続で対応し、物理的な障害にはオンサイトでも復旧支援を行うとしている。

 システムの価格は、ホストサーバー2台と管理サーバー1台(いずれもExpress5800/R120g-1E)、VMwareライセンス一式(vSphere、vSAN、vCenter専用ライセンス)で899万円(税別)から。別途、ネットワークスイッチ(10GbE)、UPS、バックアップソフト、ゲストOSライセンスなどが必要となる。また、設置/保守料金は個別見積もり。