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みずほ銀行、富士通と共同でオンラインバンクに生体認証サービスを提供

 株式会社みずほ銀行は富士通株式会社と共同で、FIDO規格に準拠した「指紋」「虹彩」「顔」の生体情報によるセキュアかつ利便性の高い認証サービスの開発に着手したと発表した。

 FIDO(Fast IDentity Online)は、生体情報を用いることで、より強固で使いやすいオンライン認証を実現する、次世代オンライン認証の国際標準規格。

 みずほ銀行では、富士通がデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」上で提供する「Finplex オンライン認証サービスfor FIDO」を導入し、2017年秋ごろをめどに、「みずほダイレクトアプリ」ログインの際に、生体情報を利用した認証サービスの提供を開始する。

実現イメージ(みずほダイレクトアプリのログイン時)

 認証サービスにより、利用者はスマートフォンに「指紋」「虹彩」「顔」のいずれかを登録すると、みずほダイレクトアプリにログインする際、登録した生体情報で認証を行うことで、従来のお客さま番号・ログインパスワードを入力することなくログインできるようになる。

 「指紋」「虹彩」を利用する場合は、スマートフォンに読取装置が必要となる。「顔」はスマートフォンのインカメラを用いて利用できる。第三者に不正に悪用されることがないよう、専用の認証技術を採用するため、たとえば利用者の写真を悪用して顔認証するといったことはできないとしている。

 みずほ銀行と富士通は、今回導入する「Finplex オンライン認証サービスfor FIDO」を本人認証プラットフォームとして利用することを展望しており、将来的にオンライン上の資金移動時の暗証番号や営業店での印鑑による本人確認手段の代替など、顧客の安全性ならびに利便性向上に取り組んでいくとしている。