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NEC、転送性能10Gbpsに強化した高速アクセスルーター新製品「UNIVERGE IX3315」

最大5000装置とのVPN接続に対応、IoTなどの用途に有効

UNIVERGE IX3315

 日本電気株式会社(NEC)は29日、SDNに対応した高速アクセスルーター「UNIVERGE IX」シリーズの最上位機種となる「UNIVERGE IX3315」を発売した。

 UNIVERGE IX3315は、10Gbpsイーサネットのポートを2つ搭載し、マルチコアプロセッサを活用した並列処理と、NEC独自のルーターソフトの組み合わせにより、従来機種比で約4倍となる転送性能10Gbps、暗号化性能4Gbpsを実現。VPN接続処理についても、従来機種比で約5倍となる最大5000装置とのVPN接続を実現した。

 従来型のネットワークからSDNまで幅広いニーズに対応し、当初は従来のネットワーク用途として導入して、必要になった時点でSDNへ移行するなどの運用も可能。SDNコントローラーから集中制御することで、WAN回線の可視化や経路制御なども行える。

 これにより、大規模な企業VPNをこれまで以上に効率良く構築できるとともに、高速かつセキュアな通信を実現。リテール業での1000を超える多店舗ネットワークの構築や、社外との通信量が大幅に増加する業務システムのクラウドへの移行、IoTの膨大な数のセンサーデバイスとの安全な通信などの用途に有効としている。

 価格は99万8000円(税別)から。NECでは、今後3年間、UNIVERGE IXシリーズで25万台の販売を目標とする。