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NTTドコモビジネス、モバイルネットワークの混雑時にも安定した通信を実現するメニュー「5Gスライシング」を提供
2026年3月30日 06:30
NTTドコモビジネス株式会社(旧社名:NTTコミュニケーションズ)と株式会社NTTドコモは26日、法人顧客に提供している5Gの総合コンサルティングサービス「docomo business プライベート5G」について、5G SAのネットワークスライシング技術を活用した新たな法人向けモバイルネットワークサービスメニュー「5Gスライシング」を提供開始した。
5Gスライシングは、NTTドコモが運用するモバイルネットワークを論理的に分割し、一部の帯域を占有して提供することにより、安定した通信環境を構築できる。
製造や物流の現場、社会インフラなどさまざまな分野では、センサーデータや映像データを活用した業務効率化・生産性向上の取り組みが拡大し、データ伝送における無線ネットワークの活用も広がっている。さらに、AI処理に伴うデータ量の増加や、エッジやクラウドなど分散した環境での処理が一般化することで、ネットワークを介したデータ連携や処理の重要性が高まると見込まれる。こうした背景から、無線ネットワークにおいては、従来以上に低遅延かつ安定した通信環境が求められるようになっている。
しかし、従来利用されているベストエフォート型の通信では、周辺の利用状況によって通信品質が変動しやすく、製造業における機器制御や自動運転、中継映像利用など高い通信安定性が求められる利用シーンでは「ローカル5G」などの自営設備構築が一般的となっていた。一方で、自営設備の構築には、構築期間と導入コストがかかるという課題があり、イベント開催時やAI学習期間など、特定の場所・日時に限定して安定した通信を利用したいケースや、産業ロボットなど特定の機器やシステムに限って一定水準の通信環境を確保したいといったケースへの適用が難しい状況となっていた。
NTTドコモビジネスとNTTドコモは、こうした課題に対応するため、5G SAを前提としたネットワークスライシング技術の検討や検証を進め、さまざまな利用シーンにおける知見を蓄積してきた。今回、ネットワークスライシング技術を活用し、必要な通信容量を必要な場所・時間で安定して利用できるメニューの提供を開始する。
5Gスライシングメニューは、docomo business プライベート5Gの新メニューとして提供する。ユーザーは利用シーンや用途に応じて、「常時利用プラン」「予約利用プラン」から選択できる。
常時利用プランは、特定拠点や施設内で契約者用に一定の帯域を占有することで、業務システム、制御機器、監視カメラなど、継続的な高信頼通信が必要な用途に対して安定した通信環境を提供する。
予約利用プランは、大規模イベント、スタジアム、展示会場など、特定の期間・時間帯のみ安定した通信を確保したいケースに対して、事前予約により一定の帯域を占有することで安定した通信を実現する。
5Gスライシングメニューでは、5Gネットワークのリソースを論理的に分割し、特定の業務用途向けに一定の帯域を占有することで、混雑時や他ユーザーの利用状況の影響を受けにくい通信環境を提供する。利用場所や期間、必要な通信容量を業務要件に応じて設定でき、常時利用から期間限定の利用まで幅広いニーズに対応する。
同メニューは、「5Gワイド」や「ローカル5G」などと複合して利用でき、顧客の作業現場や利用する業務システムの要件、求められる通信品質に対して、最適なモバイルネットワークをワンストップかつオーダーメイドで提供する。
また、5Gスライシングメニューは、セキュリティ機能を標準搭載するIoT/M2M向けネットワークサービス「docomo business SIGN(以下、SIGN)」との将来的な連携を視野に入れ、SIGNが提供するIoTデバイス向けのセキュリティ機能と、5Gスライシングメニューによる安定した通信の価値を組み合わせることで、5Gの産業利用におけるさらなる付加価値の提供を目指すとしている。
