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M-SOLのPepper向け動作設定クラウドサービスが中国語対応

三陽銀座タワーでPepperがマルチリンガルコンシェルジュとして“活動中”

 M-SOLUTIONS株式会社(以下、M-SOL)は7日、人型ロボット「Pepper」の動作を設定するサービス「Smart at robo for Pepper」を中国語対応させたと発表した。株式会社三陽商会の運営するSANYO GINZA TOWER(東京都中央区銀座、以下、三陽銀座タワー)のPepperに導入され、多言語での案内を開始したという。

三陽銀座タワーで接客をするPepper

 Pepperの法人向けモデルである「Pepper for Biz」では、既存で日本語に加えて英語や中国語でのセリフ設定が可能となっている。しかし、Pepper for Bizで接客や受付の一連の流れを簡単に設定できるアプリ「お仕事かんたん生成」が日本語のみに対応しているため、英語や中国語での対応を設定するためには、個別の開発を行う必要があった。

 一方、M-SOLの提供するSmart at robo for Pepperは、既存アプリでは対応が難しいセリフや動作の設定を簡単に行えるサービスで、これまで、Pepper for Biz に対して日本語と英語のセリフ設定が可能となっていた。

 今回M-SOLでは、多言語対応を希望していた三陽商会の要望に応える形でSmart at robo for Pepperを中国語対応させ、三陽商会の所有するPepperに導入した。これにより、日本語・英語・中国語を話すマルチリンガルなPepperを簡単に設定できるようになっている。

 三陽商会では、顧客とのコミュニケーションの広がりを目的にPepperを導入していたが、増加する訪日外国人観光客に対応するべく、多言語対応が可能となるサービスを検討。その中で、接客対応において音声認識などで双方向のコミュニケーションが取れること、細かな設定や柔軟な画面内容の変更ができるなど作り込みが可能なこと、個別開発なしに簡単に英語と中国語での対応が可能となることから、Smart at robo for Pepperを導入した。三陽銀座タワーで接客をするPepperは、同タワーのコンシェルジュとして、フロアや展開ブランド、イベント、商品情報などを、来訪客へ案内しているとのことだ。

 なお、中国語対応は2016年7月中にSmart at robo for Pepperへ標準搭載される予定で、中国語対応の利用による追加費用は発生しない。