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【クラウドEXPO】EMC、マクニカ、GMOインターネット、サイボウズ、GMOクラウドなどが最新ソリューションを展示

 「クラウドコンピューティングEXPO 秋」など、7つの展示会から構成される「Japan IT Week 2013秋」が、10月23~25日に、千葉県の幕張メッセで開催されている。

 ここでは、「クラウドコンピューティングEXPO 秋」の会場の様子をレポートする。

EMC、企業向けファイル共有サービスSyncplicityを展示

 EMCはスケールアウト型NAS製品のIsilonブランドのブースを設けている。その中で、9月末にリリースされたオンラインファイル共有サービス「EMC Syncplicity」について展示していた。

 Syncplicityは、Dropboxに代表されるようなファイルの同期サービスを、エンタープライズ向けに提供するもの。サービス側では認証などの管理のみを担い、ファイルは企業のオンプレミスのEMCストレージに保存するのが特徴だ。ITポリシーの適用など企業向けの機能も備える。モバイル端末にも対応し、iOS/Android/Windows 8をサポートする。

 対応するストレージは同社のIsilonとVNX/VNXe。企業側のネットワークのDMZセグメントに、Syncplicityサービスや社外端末と通信するためのサーバーを設置して利用する。

EMCのIsilonブランドのブース
Syncplicityの管理コンソール
PC(左)とモバイル端末(右)でファイルが共有される。ファイルはSyncplicityのサーバーには送られず、オンプレミスのストレージを経由する。ファイルの共有用リンクを生成する機能もある

Boxの企業向けオンラインストレージサービス

 オンラインストレージサービス「Box」も出展している。Boxは企業向けのサービスで、企業の管理者によるユーザー管理やアクセス制限などの機能が用意されている。また、SalesforceやGoogle Appsなどとの連携機能を備える。ブースでは、「モバイル」「コラボレーション」「セキュリティ」を3本柱に、「コンテンツコラボレーションツール」としてサービスを紹介していた。

企業向けオンラインストレージサービス「Box」のブース。「モバイル」「コラボレーション」「セキュリティ」を3本柱に紹介

マクニカ、167Gbpsのブロック実績のDDoS対策ソリューションを参考出展

 マクニカネットワークスのブースでは、さまざまなインターネットセキュリティソリューションを展示。その中で、Prolexic社のDDos対策サービスを参考出展している。サービス型のソリューションで、サーバーへのトラフィックをProlexic社に向けてDDoSをブロックした上で本来のサーバーに流す。最大で同時167GbpsのDDoS攻撃をブロックした実績があるという。

Prolexic社のDDos対策サービス(参考出展)など、マクニカネットワークスブースの各種インターネットセキュリティソリューション

さくらインターネット、石狩データセンターを紹介

 さくらインターネットのブースでは、2011年にオープンした石狩データセンターについて展示している。現在1棟のみ稼働しているが、2013年11月に2号棟が完成する予定という(建物自体は1号棟と同時に建設)。

さくらインターネットの石狩データセンターの紹介
さくらインターネットPRキャラクターの桜葉愛

和風カフェ風にKintoneやサイボウズOffice 10を紹介

 サイボウズのブースは、「サイボウズ茶屋」と名付けて和風カフェ風に展示。業務アプリ向けPaaS「Kintone」や、10月にリリースされた「サイボウズOffice 10」を紹介している。

サイボウズの「サイボウズ茶屋」
KintoneやサイボウズOffice 10を展示

GMOクラウド、IaaSサービスを紹介

 GMOクラウドは、IaaSサービス「GMOクラウドPublic」と「GMOクラウドPrivate」を展示。イメージキャラクタに採用されたマチルダ中尉や主題歌など、「機動戦士ガンダム」をフィーチャーしていた。

IaaSサービス「GMOクラウドPublic」「GMOクラウドPrivate」の展示
機動戦士ガンダムの世界をフィーチャー

高橋 正和