技術カンファレンス「LinuxCon Japan Tokyo 2011」、3日まで開催中


 Linuxの開発者が集まる世界的な技術カンファレンス「LinuxCon Japan Tokyo 2011」が6月1日に開幕。パシフィコ横浜で3日まで開催されている。主催はThe Linux Foundation(LF)。参加登録者数は約460人という。

 Linux 20周年に当たる今年は、Linuxの生みの親であるLinus Tovalds氏が来日し、初日である1日に基調講演を行っている。そのほか、カーネルハッカーでもあり「Linux Weekly News」編集長でもあるJon Corbet氏による「The Kernel Report: 20th Anniversary Edition」など、キーパーソンによる基調講演も連日行われる。

 カンファレンスでは、ファイルシステムや仮想化技術、ネットワーク機能、cgroup機能などのLinuxカーネル技術を中心に、デスクトップ環境GNOME 3.0やクラウド基盤技術OpenStackなどもまじえた約60のセッションが開かれる。組み込みLinux関連にも重点が置かれ、YoctoやLinaro、MeeGoといったプロジェクトに関するセッションなども開かれる。そのほか、仮想化のミニサミットなど、ミニサミットやBOFなどもイベント内で開催され、それぞれの分野のコアな技術者が緊密な議論を交わす。

 また、開催前日には、災害時におけるコラボレーションの力について話しあう特別イベント「The Power of Collaboration in a Crisis」も開催。震災情報共有サイト「sinsai.info」や、技術者が被災者支援のためにグループ開発するイベント「Hack for Japan」などの取り組みが紹介され、sinsai.infoのベースともなった緊急情報共有ソフトウェアプロジェクト「Usahidi」創設者のPatrick Meier氏も来日講演を行った。

 クラウド Watchでは、カンファレンスの模様を連日レポートしていく。

LinuxCon Japan 2011
LinuxCon Japan Tokyo 2011基調講演のLinus Tovalds氏。講演内容は続報にて
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