イベント

米GRCの液浸冷却装置「ICEraQ」をデモ展示、NTTデータ先端技術のブースにて

Japan IT Week 2019会場レポート

 「クラウドコンピューティングEXPO」「データセンター展」など11の展示会から構成される「第28回 Japan IT Week【春】後期」が、5月8日に開幕した。会期は10日まで。

 会場は東京ビッグサイト。東館が東京五輪で改装されるため、西館と青海展示場(東京テレポート駅前)が使われている。なお主催者は「本展は業界関係者のための商談展です。一般の方のご入場はできません」と記している。

第28回 Japan IT Week【春】後期

液浸冷却装置をデモ

 NTTデータ先端技術のブース(データセンター展)では、日本フォームサービス(フォービス)が米GRC社の液浸冷却装置「ICEraQ」をデモ展示していた。

 52Uの液槽ラックと、CDU、冷却塔の3つからなり、通常のラックマウントサーバーなどの機器を冷却液に漬けて冷却する。サーバーは、冷却ファンを外して代わりにエミュレータチップを付け、CPUのグリスのかわりにサーマルフォイルを付けるといった簡単な変更(約10分)を加える。これによって、冷却の電源コストを大幅に削減できるという。

 NTTデータ先端技術のブースではそのほか、データセンターでDC(直流)給電で使うサーバーなどのシステムを展示。さらに、各種セミナーを開催している。

液浸冷却装置「ICEraQ」。液槽ラックと、CDU、冷却塔の3つからなる
52Uの液槽ラック
通常のラックマウントサーバーなどの機器を冷却液に漬ける
簡単な変更を加えられたサーバー。冷却ファンの代わりにエミュレータチップを付け(写真左方のケーブル)、CPUのグリスのかわりにサーマルフォイルを付ける(写真中央付近)
DC給電のラック
Open Compute Projectについての小泉利治氏(OCPJ副座長)のセミナー