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シスコの最新ソリューションが一挙展示、セキュリティ、無線LAN、SDNからハイパーコンバージドシステムまで
2016年6月13日 11:38
ネットワーク技術のイベント「Interop Tokyo 2016」の展示会が、6月8日から10日まで幕張メッセで開催された。ここでは展示会に並んだブースの中から、シスコシステムズ(シスコ)のブースをレポートする。
シスコ、セキュリティやオフィス、SDNなど幅広く展示
シスコのブースでは、入口側の部分にセキュリティ関連の製品やソリューションのコーナーが設けられていた。
Cisco Firepower 4100とCisco Firepower 9300は、次世代ファイアウォール製品だ。Firepower 4100は1Uサイズで、Best of Show Awardのセキュリティ部門で審査員特別賞を受賞した。いずれも次世代ファイアウォールに加え、VPNやIPS、DDoS対策、マルウェア対策などのさまざまなネットワークセキュリティ機能を持つ。
Cisco AMP(Advanced Malware Protection)は、Sourcefireの技術を元にしたマルウェア防御。Firepowerの中や、PCなどのエンドポイントの中で動作する。今回の一連のセキュリティ関連の製品/ソリューションの多くもAMPと関連している。
Cisco ISE(Identity Services Engine)によるセキュリティソリューションでは、Firepowerや他社の次世代IPSなどからpxGridプロトコルでセキュリティインシデントの情報を受けると、セキュリティ問題のありそうな端末などに再認証を求めることによって隔離用VLANに移す。
Cisco StealthWatchは、買収したLancopeの技術。NetFlowによりスイッチのトラフィックをモニターし、今までと異なるトラフィックパターンがあるとアラートを出す。
OpenDNSは高速なDNSリカーシブサーバーのサービス。フィルタリングや管理者によるログ追跡などのセキュリティ機能も備える。
「クラウドEメールセキュリティ(CES)」と「クラウドウェブセキュリティ(CWS)」は、メールやWebなどのマルウェアをチェックするEメールセキュリティ/Webセキュリティ製品の、クラウドサービス版だ。IronPort社の技術をもとにしており、AMPの技術も含まれている。Office 365連携機能も持つ。
オフィス向けソリューションのコーナーでは、Cisco DNA(Digital Network Architecture)として、自動化、仮想化、セキュリティのための製品を展示していた。それに含めて、無線LAN関連の製品も並んでいた。
SDNのコーナーでは、同社のSDN技術「ACI(Application Centric Infrastructure)」のSDNコントローラーとして、専用機器向けの「APIC」と、汎用機器向けの「APIC-EM(Enterprise Module)」を展示していた。
データセンターSDNのコーナーでは、Cisco Data Center Network Managerや、Cisco Virtual Topology System(VTS)、APICを並べて展示していた。その隣ではOpen Nx-OSを展示。Cisco NexusスイッチのNx-OSでパッケージマネージャーYUMを利用し、Puppet/Chef/Ansibleによる構成管理をできるところを展示していた。
さらに、3月に買収を発表したCliQr社のハイブリッドクラウドマネージメントツール「Cisco CloudCenter」も展示していた。
そのほか、IoTやクラウド、ハイパーコンバージドなど、さまざまな分野にわたって製品やソリューションが展示されていた。