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ヤマハ、無線LANアクセスポイント「X15」を参考出品 WLX302/WLX202の上位機種

 Interop Tokyo 2016のヤマハ/SCSKのブースでは、ヤマハのネットワーク機器を展示している。

 その中で参考出展として、無線LANアクセスポイント「X15」(コードネーム)が展示されている。現在販売しているWLX302/WLX202の上位機種にあたる製品で、詳細はまだ開発中のため決まっていないが、IEEE 802.11ac Wave 2規格に対応して高速な通信が可能になる。証明書認証のための電子証明書の発行機能も、単体で備える。

 そのほか背面にはアンテナ端子を備え、外部アンテナを接続可能。外部アンテナを接続すると、内蔵アンテナとそれぞれ2.4GHz帯と5GHz帯の一方ずつを受け持つ形になるという。USB端子も設け、ログをUSBメモリに保存できる。細かいところでは、底面に反射板を設けて、電波が表側により強く飛ぶようにしている。

 デザインはWLX202を踏襲。少し大きくなっているが、上面中央の六角形の平らな部分は同じ大きさになっている。薄くなるように工夫しており、そのための放熱などに苦労したとの話だった。

ヤマハ/SCSKブースで参考出展されている無線LANアクセスポイント「X15」(コードネーム)。WLX302/WLX202の上位機種で、IEEE 802.11ac Wave 2に対応
背面右端に外部アンテナ用接続端子がある。また、その左のUSB端子にUSBメモリーを挿してログを保存できる
底面。写真の下半分に電波の反射板が付けられている

 また、5月末に発表した、クラウド型のネットワーク管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」や、中小規模ネットワーク・SOHO向けルータの「NVR510」「NVR700W」も展示している。

 YNOは、ネットワークの監視や管理の機能をクラウドで提供することで、中小企業にも導入しやすくしたという。いくつものヤマハルータから構成するときに、ネットワークの状態のモニタリングや、機器の一覧、ファームウェアの一括更新、コンフィグの履歴管理などができる。6月中旬から申し込み受付開始予定。

 NVR510/NVR700Wは、ネットボランチシリーズの最新モデル。NVR500から6年のテクノロジー進化に追従し、スループット性能やNATセッション数を向上した。一方でISDN接続はサービス終了を見すえて省略。NVR700Wではその代わりにLTE接続に対応した(現在、ドコモおよびそのNVMO事業者が認定済)。小型ONUも装着できるようになっている。

 WebのGUI管理画面はRTX1210と同タイプのものになり、同じGUI上から電話の通話の管理なども行なえる。IPsec VPNなど、RTXシリーズの機能もいくつか取り入れている。

クラウド型ネットワーク管理ツール「Yamaha Network Organizer(YNO)」
コンフィグをYNO上で履歴付きで集中管理できる
ネットボランチシリーズの新モデル「NVR700W」(左)と「NVR510」(右)
WebのGUI管理画面はRTX1210と同タイプのものに。通話機能の管理も
NVR510の裏面。ISDN接続は省かれた

 アクシスコミュニケーションズのネットワークカメラとヤマハのネットワーク製品を組み合わせたソリューション展示も行なわれていた。ルータのLuaスクリプトでネットワークカメラを監視し、ハングアップしたときにはネットワークカメラをつないだスイッチのPoE給電を一度断って再開することで、ネットワークカメラを再起動するといったこともできる。

ネットワークカメラをヤマハのルータとPoE給電スイッチで管理する展示