仮想化道場
サーバー向けにチューンナップされた新しいAtom「C2000シリーズ」 (I/Oを強化したAtom C2000シリーズ)
(2013/9/5 08:30)
I/Oを強化したAtom C2000シリーズ
Atom C2000シリーズでは性能を向上させるため、DDR3-1600/DDR3L-1600を2チャンネルサポートしている(ECC付きメモリもサポート)。1チャンネルあたり2枚のDIMMが搭載できるので、最大64GBの容量を実現可能だ。
また、堅牢なDRAM障害保護機能、内部データパス・パリティ保護、低消費電力モードなど、過酷なエンタープライズ環境において利用してもトラブルが起こりにくいように、RAS機能が搭載されている。
PCI Expressは、Gen2×16レーンが用意されている。4つのルートポートを利用できることから、1×16レーンだけでなく、2ポート×8レーン、4ポート×4レーンなど、複数の組み合わせを作ることも可能だ。これらのポートをうまく使えば、SATA ExpressなどSSDを標準で搭載することも可能だろう。
ディスクのインターフェイスとしては、6GbpsのSATA 3.0が2ポート、3GbpsのSATA 2.0が4ポートサポートされている。
ネットワークは、Gigabit Ethernet(GbE)もしくは2.5Gbps Ethernetが4本サポートされた。現在のEthernetではGbEがスタンダードとなっているため、そちらが利用されることがほとんどだろう。2.5Gbps Ethernetは特殊な用途で利用されるものと思われる。
これら以外では、USB 2.0/1.1が4ポート搭載されるほか、SMBusやPCU(シリアル/パラレルインターフェイスなど)がサポートされている。
Atom C2000シリーズは、マイクロサーバーのように1台の筐体に多数のプロセッサを搭載するため、管理システムが重要になる。そのため、Shared Module Management Controller(MMC)が簡単に接続できるようになっている。Intel自体がMMCを提供しているわけではないが、他社のMMCを簡単に接続できるので、多数のサーバーの管理を容易に行えるのだ。