仮想化道場
Haswell世代のXeon E3サーバー「DL320e Gen8 v2」を試す
奥行きが約半分になった1Uサイズのサーバー
(2013/10/23 06:00)
日本HPでは、8月に超小型サーバーであるMicroServer Gen8を発表しているが、これと同時にアナウンスされたのが、Haswell(開発コード名)世代のXeon E3を採用した1ソケットサーバーの「HP ProLiant DL320e Gen8 v2」(以下、DL320e v2)だ。
今回、日本HPからDL320e v2をお借りしたので、特徴や簡単なベンチマークを紹介していこう。
コンパクトな1Uサーバー
以前レポートしたMicroServer Gen8は、キューブ型の筐体にHDDが4台搭載できるようになっていた。一方、今回お借りしたDL320e v2には、1Uサイズに3.5型HDDが2台(もしくは2.5型HDDが4台)搭載できる。
何よりも特徴的なのは、1Uサイズでありながら、奥行きが短くコンパクトになっている点だ。以前のDL320e Gen8と比べると、奥行きが半分の長さ(DL320e Gen8は750mmだが、DL320e v2は383mm)になっている。重量も、通常の1Uサーバーと比べて約半分の8Kgと、非常に軽い。
実際に、日本HPからDL320e v2が梱包されて送られてきた時に、今までのサーバーとは違い、宅配便の配達人が一人で抱えて届けてきたぐらいの大きさと重さだった。タワー型のデスクトップPCや大型液晶モニタ、ブルーレイ+HDDレコーダーと同じようなものだろう。
これだけコンパクトでありながら、Haswell世代のXeon E3-1200 v3シリーズを採用しているため、1つ前のIvy Bridge(開発コード名)世代のXeon E3-1200 v2に比べ、高いパフォーマンスかつ省電力性を実現している。
日本HPでは、「設置スペースが限られるサーバールームや、床荷重の問題でラックいっぱいまでサーバーを搭載できなかったサーバーラックなどに搭載できる」と話している。
古いデータセンターでは、床荷重や電力の問題で1つのラックに目いっぱいサーバーやストレージを搭載することができないことが多い。このため、ラックの半分ぐらいしかサーバーやストレージが搭載されていない(冷却の問題もあるが)。
しかしDL320e v2なら、これまでのラック型サーバーよりもたくさん搭載できるため、データセンター全体としては、建物の改築をせずに、より密度を高めることができるわけだ。