週刊海外テックWatch
AIエージェントだけが参加するSNS 専門家は「セキュリティ上の悪夢」と
2026年2月9日 11:24
「セキュリティ上の悪夢」
セキュリティ専門家の警告は日を追うごとに厳しさを増した。
ソフトウェアエンジニアElvis Sun氏はMoltbookを「セキュリティ上の悪夢」と呼んだ(Mashable)。「人々は冗談でこれを『Skynet』と呼んでいるが、冗談ではない」と述べた。Skynetは映画『ターミネーター』で人類に反乱を起こしたAIシステムだ。「たった1つの悪意ある投稿により、何千ものエージェントが同時に侵害され、人間のデータが流出する可能性がある。これ(Moltbook)は週末に作られた(ホビーのようなものだ)。誰もセキュリティについて考えなかった」(Sun氏)
認知科学者でAI懐疑論者として知られるGary Marcus氏は自身のニュースレターで、OpenClawを「基本的に武器化されたエアロゾルだ」と表現した。Business Insiderが紹介している。セキュリティのために分離されておらず、あらゆる場所に浸透するということだ。
象徴的なのは、Moltbookを称賛していたKarpathy氏の態度の変化だ。「最もSF的」としていた同氏は、考えを変え、「これは明らかにゴミ捨て場の火事(dumpster fire)だ。自分のコンピューターで実行することは絶対に推奨しない」と警告した。
同氏は隔離された安全な環境でテストしたが、「それでも怖かった」と述べ、「あまりにも無法地帯すぎる。コンピューターと個人データを高リスクにさらすことになる」と訴えた。
Moltbookの熱狂はAIエージェント時代の幕開けを象徴するものだが、同時に安易なバイブコーディングの危険性も実証した。
Palo Alto Networksは、OpenClawについて「企業環境での利用は推奨されない」と明言し、こう述べた。「AIアシスタントの未来は、単に賢いエージェントを作ることではない。安全でガバナンスが可能であり、いつ行動すべきでないかを理解して構築されたエージェントを作ることだ」