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GoogleのNASA基地リース ネット企業のフロンティア「宇宙」

先進ネット企業は宇宙を目指す

 衛星インターネット開発に取り組んでいるのは、Google、Musk氏とWyler氏のタッグだけではない。Sierra Nevadaなどの宇宙船開発企業も乗り出しているし、Facebookは、インターネットにアクセスできない途上国の人にネット利用を普及させるプロジェクト「Internet.org」を立ち上げており、成層圏を飛ぶ無人航空機によるインターネット接続サービスを検討している。

 「大気圏衛星、気球、無人航空機を使ってインターネットを提供するというアイデア自体は、新しいものではない」と英国工学技術学会(IET)の会長はMail Onlineに語る。課題は「いかにしてプラットフォームを適切な場所に数週間から数カ月の間、低コストで滞空させるか」だという。Mail Onlineはこれに加え、無人航空機などの規制が明確ではないことも課題となりうると指摘する。

 Google、Facebookとくれば、Amazon。Amazonの創業者、Jeff Bezos氏も民間宇宙開発企業Blue Originを立ち上げている。Blue Originは有人宇宙飛行事業が主な目的だ。先に衛星打ち上げのUnited Launch Allianceと提携し、同社のロケット向けエンジン開発を手がけることを発表。宇宙分野の開発を強化している。

 巨大化したネット企業が追い求める「Next Big Thing」は、宇宙にあるようだ。

岡田陽子=Infostand