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AIエージェントの時代へ Microsoftが新組織を立ち上げ

 AIはさまざまな方向に発展を続けている。その1つが「AIエージェント」だ。この言葉は、2024年後半から頻繁に聞かれるようになった。そして2025年1月、MicrosoftはAIエージェントに向けた新組織を立ち上げた。同様の動きはSalesforceやGoggleなどにもあり、いよいよAIエージェントの時代が始まったことを感じさせる。

「AIプラットフォームシフトにおける次の段階」

 Microsoftが新たに立ち上げた組織は「CoreAI Platform and Tools」という。開発部門、AIプラットフォーム、CTO室のAI Supercomputer、AI Agentic Runtimes、Engineering Thriveなどの主要チームを統合し、GitHub Copilotの開発も受け持つ。

 新事業部は、Facebookで10年以上働き、巨大な技術インフラを構築したJay Parikh氏が率いる。同氏は昨年10月にMicrosoftに入社した。

 狙うのはエージェント型AIアプリケーションだ。「メモリ、権限、アクションスペースを持ち、パワフルなモデル機能を内在したエージェント型アプリケーションを構築する」とCEOのSatya Nadella氏は発表で述べている。Nadella氏は2024年の開発者会議「Ignite」で「Agentic world(エージェントの世界)」という言葉を使って、AIエージェントの時代を宣言していた。

 新部門設立にあたって同氏は、2025年は「モデル主導のアプリケーションが全てのアプリケーションカテゴリを再形成する年になる」との予想を打ち出している。「AzureがAIのインフラストラクチャーとなり、その上にAzure AI Foundry、GitHub、VS CodeなどのAIプラットフォーム、開発者ツールを構築する」という

 また、この変化は「GUI、インターネットサーバー、クラウドネイティブデータベースがアプリケーションスタックに同時に導入されるようなものだ」と説明する。

 そして「30年分の変化が3年に圧縮される」と言う。