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オープン掲げる「AI Alliance」発足 50超の企業・団体が参加

主要AIプレイヤー不在だが、影響力は?

 AIにおいてオープンなイノベーション、オープンな科学を促進するというAI Allianceは、果たして成功できるのか? IBM、Meta(当時はFacebook)は、Google、MicrosoftなどとともにPartnership on AIを設立したが、Partnership on AIが業界において影響力があったとは言い難い。

 Gartnerのバイスプレジデント、Arun Chandrasekaran氏は、AI Allianceには「規制当局と協力しながら、オープンソースモデルを規制するプロセスとモデルの安全なリソースを構成するアプローチを明確にするチャンスがある」とInfoWorldに述べている。

 新団体は、AIの安全性の基準づくりも掲げているが、ベンチマークについては、まだ不明確だ。InfoWorldはGAIA、MLPerf、Fairlearn、AI fairness 360、Accenture Fairness Tool、DAWNBench、GLUE、SQuADなどのベンチマークや基準がすでに存在するとしながら、「AIの技術標準はなお未完成だ」(Amalgam Insightsの主席アナリストHyoun Park氏)とのコメントを紹介する。

 TechCrunchは、Microsoft、OpenAI、Googleなど「AI分野で活発な企業が(新団体に)不在であり、期限や具体的な目標もないアライアンスが成功するのだろうか?」と疑問を投げかけている。

 IBMのRaghavan氏はTechCrunchにこう述べている。「まだスタートした段階に過ぎない。今後、さらなる企業が参加することを期待しているし、歓迎する」