Infostand海外ITトピックス

クラウドは問題修正の年になる 2023年トレンド予想

コンテナのトレンドはエッジ、セキュリティ、開発者体験など

 Container Journalは、クラウドネイティブ、特にKubernetes関連の10の予想を披露している。これには、マルチクラウドでも課題となっているコスト管理、Linthicum氏が提案するテクノロジーレイヤー(Data Platform)などに加え、エッジでのコンテナ実装、開発者体験、セキュリティなどを挙げている。

 このうちエッジについては、「2023年はエッジでKubernetesを実行することに関心が高まる」と予想。Kubernetesを実稼働させているユーザーの35%がすでにエッジで実装済みというSpectro Cloudの調査を引用する。

 Spectro CloudのCEO兼共同設立者のTenry Fu氏は「Kubernetesの真の価値はエッジにあることが証明されるだろう」としながら、「管理やセキュリティなどの課題は多くある」とコメントしている。「2023年はこれらの課題に向き合い、エッジがメインストリームになる転換の年になるだろう」というのが同氏の予想だ。

 また、Kubernetesのセキュリティは喫緊の課題のようだ。Red Hatの「2022 State of Kubernetes Security」によると、93%が過去12カ月にKubernetes環境で1回以上のセキュリティインシデントを経験しており、31%が収益または顧客の損失につながったと述べているという。

 「エンジニアはまだKubernetesで開発スピードを上げようとしている段階で、セキュリティは後回しになっている」とKubernetesコンサルのMichael Levan氏はコメントしている。