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Ciscoが過去最大額200億ドルの買収提案 Splunk獲得狙う意味は

Ciscoの課題「ソフトウェア強化」

 Cisco側はどうだろう。

 先日発表された決算はアナリストの予想を上回った。同社は2021年9月、ソフトウェアの成長が分かるよう新しい財務指標を導入しており、Wall Street Journalは「ソフトウェアへのフォーカスを強めている」と分析する。背景として、同社の長年の基盤であるハードウェアビジネスが、クラウドの侵食を受けているということがある。

 Ciscoは、2017年に買収したAppDynamics(取得額37億ドル)と、2020年に買収したThousandEyes(同10億ドル)の2つの監視ツール技術でオブザーバビリティに注力している。Splunkとは既にデータセキュリティで提携関係にあり、この路線を進めるのに相性は良さそうだ。

 DevOps.comは「(買収が実現したら、)Ciscoの顧客に多くのメリットがある」と述べている。

 「Ciscoはネットワーク層を独占してきた。Splunkはネットワークデータを理解している」「Splunkはノンリニアにスケールできるソフトウェアベンダーであり、CiscoはSplunkのリーダー的立場とビジョンに安定性を加えることができる」というのがその理由だ。

 CiscoとSplunkの両社の製品を扱うパートナーも組み合わせを好意的にみているようだ。CRNは「(実現すれば)大きなニュース」(Computex Technology SolutionsのFaisal Bhutto氏)という声を紹介している。

 Bhutto氏は「セキュリティインフラは複雑化し、複数の特化型ソリューションを縫い合わせているような状態」と解説する。そこで、Ciscoが完全なポートフォリオを作れれば大きな魅力になると期待する。「Ciscoがソフトウェアをさらに良いものにしてくれる」(Long View SystemsのKent MacDonald氏)といった声もあるという。

 Splunkとの買収交渉は現在、動きが止まっているようだが、引き続き要注目だ。