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「Xbox Cloud Gaming」が正式版に Apple端末にも対応

ゲームファンには、より魅力的か

 クラウドゲームは、それほど新しいものではない。最近ソフトバンクと日本国内サービスを開始したNvidiaの「GeForce NOW」は、2013年に「Nvidia Grid」としてベータ公開したサービスが発展したもので、10年近い歴史がある。他の大手の動きとしては、Googleの「Stadia」(2019年11月開始)、Amazonの「Luna」(2020年10月から早期サービス)などが続いている。

 これらのライバルとユーザーを奪い合うわけだが、その上でXboxのブランド力は大きく、膨大なゲームタイトルを持つことが有利と考えられる。また、Xboxゲーム機でも楽しめるという点もゲーム愛好者には魅力かもしれない。

 The Vergeは早速、実際にXbox Cloud Gamingを試したレビューを掲載。「Xboxアカウントにひも付けされているので、Xbox Series XからXbox Cloudまで、全てが同期する方法は感動的」と絶賛する。

 例として、「『オリとくらやみの森』は自分が最後にプレーしたところから読み込みが始まり、『NieR:Automata』のオーバーワールドに跳んで音楽を聞くこともできる」という。

 また、ゲーム機にインストールしていないタイトルを、PC上のXbox Cloudで試して、気に入ったらゲーム機にダウンロードもできる、と報告する。

 この点は大きな差別化になりそうだ。「LunaやStadiaはクラウドで常にプレーすることに投資するように求めるが、筆者はそのつもりはない。あっという間にデータ容量が上限に達してしまうからだ」「(Xbox Cloudは)Xbox Game Passのアドオンのような感覚」と感想を記している。

 加えて、Xboxオリジナルの「Halo Infinite」など、利用できるゲームタイトルについてもxCloudに軍配を上げている。