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Microsoft参入に対抗 「CPaaS」のTwilioの賭け

MicrosoftがTwilioと直接対決へ

 TwilioはAWSをメインにスタートしたが、2012年にはMicrosoft Azureとの連携も強化。2019年には、Microsoft Azure IoTとの連携も共同で発表している。

 この状況は、Slackとの関係と同じだとForbesは指摘する。Microsoftは「Teams」でSlackと競合しながら、「Office 365」の連携では協業している。

 その前者の市場であるCPaaSの規模は2019年で42億ドル。年間平均成長率は33%という猛烈な勢いで成長中だ。IDCの調査ではTwilioはその中でシェア25%を占める。Microsoftに攻められる立場だ。

 このMicrosoftの動きに対してTwilioの広報は、「この市場に入ってくるのはMicrosoftが初めてではないし、今後も他社が参入するだろう」とForbesにコメントしている。

 またForbesは、Twilioにとっての最大の脅威は、5000万人の開発者が利用しているGitHubの存在だと分析。「MicrosoftはGitHubを使う開発者に、Azure Communication Serviceをクロス販売できる」と指摘する。

 これに対してTwilioは大型買収を発表。迎え撃つ構えだ。