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AppleのAR/VR戦略に注目 2兆ドル企業の次の一手

ARへの期待を語っていたCook氏

 AppleのAR/VR関連企業買収は初めてではない。2017年にはARヘッドセットメーカーVrvanaを3000万ドルで買収。2018年にはARメガネ向けレンズ技術のAkonia Holographicsを、2020年に入ってもVRライブ配信のNextVRを買収している。着々と準備を進めていると思われるのは当然だ。

 「AppleのARメガネ」は以前からファンやメディアの関心の的になってきた。例えばArsTechnicaは今年6月、開発中の「Apple Glass」のプロトタイプ動画を見たと主張する“Appleリーク”Jon Prosser氏の情報を取り上げた。

 動画では「全てのデータはiPhoneで処理される」「右の上部に『LiDARセンサー』がある」ことなどが判明。価格は499ドルで、2021年第4四半期から2022年第1四半期の発表が予定されているという。ArsTechnicaは「Appleがどこかの段階でARメガネを発表するのは不可避」としている。

 Benzingaはさらに、AppleのCEO、Tim Cook氏が1月のカンファレンスコールで、ARについて「企業とコンシューマーの両方が重要だと思う新しい技術はあまりない」と述べ、人々の生活に浸透する技術になるだろう、と予想したことを挙げる。