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“クラウド第2章”への賭け IBMのRed Hat買収

クラウド第2章はハイブリッドクラウド

 オープンソースウォッチャーであるSteven J. Vaughan-Nichols氏はZDNetへの寄稿で、「ハイブリッドクラウドは数年前から言われてきたことだが、誰もこの分野にきちんと対応してこなかった」と指摘。「Kubernetesはプライベートとパブリックの両方のクラウドでワークロードが動いているコンテナのオーケストレーションができる」とその強みを挙げる。

 The New Stackは、Red HatがOpenShiftに加え、Kubernetesディストリビューションの「Tectonic」なども持っている点を指摘する。Tectonicは、2018年2月のCoreOSの買収を通じて獲得したものだ。

 Rometty氏は「“クラウドの第2章”はハイブリッドクラウドになる」と述べている。IBMの平均的な顧客は1000のアプリケーションを持ち、クラウド数は5から最高で16にも及ぶという。そうした環境で移行するには、データの書き直しや、セキュアにするためのリファクタリングなど、さまざまな対応が必要になるとしている。

 Forbesに寄稿した元OracleのCCO(最高コミュニケーション責任者)でエンタープライズソフトウェア専門家のBob Evans氏は「Cloud Transformation 2.0」と題して買収を分析。従来の「分裂したクラウド、“古い”オンプレミス、競合する新しいクラウド技術」などが企業にとって重荷となっているが、ハイブリッドクラウドアプローチがこれを緩和できるだろうとしている。また、Microsoftも同様のアプローチをとっているとも指摘する。

 IBMはパブリッククラウドも展開するが、この買収の狙いがハイブリッドクラウドであることを明言している。このため、IBMとRed Hatが一緒になるからといって、AWSやMicrosoft Azureなどと競合するパブリッククラウド市場に直接の影響はない、というのが業界の大勢の見方だ。