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丸紅ITソリューションズ、Box活用支援ツールをSaaS化し「Suite for Boxシリーズ」として提供
2025年6月4日 08:30
丸紅ITソリューションズ株式会社は3日、Boxエコシステムソリューションのラインアップである、「Light CASB for Box」「CSV Sync for Box」「Log Reporter for Box 棚卸Edition」「セルフサービス Cloud」を、クラウドサービス(SaaS)として提供開始すると発表した。あわせて、ホワイトリスト管理ソリューション「White Ctrl for Box Governance」も提供を開始する。
Boxは、クラウドストレージを中核としたコンテンツ管理プラットフォームとして、全世界で12万社、日本国内でも2万社以上に導入されているなど、広く普及している。しかし、Boxにコンテンツを集約し、統制的に運用するためには、Active DirectoryやEntra ID、人事システムなどとの連携による組織変更・人事異動対応、外部共有の権限をエンドユーザーへ委譲するにあたっての制御、監査対応など、多岐にわたる工夫が不可欠だという。
そのため、Boxの一次代理店である丸紅ITソリューションズでは、エンタープライズ企業の導入が特に多いエコソリューション「Light CASB for Box」「CSV Sync for Box」「Log Reporter for Box 棚卸Edition」を、オンプレミスサーバーで稼働するインストールベースのソフトウェアとして提供してきた。しかし今回、環境構築・運用の手間とコストを削減したいといった顧客企業からの要望を受け、SaaS版の「Suite for Boxシリーズ」として提供開始する。
また同シリーズにおいて、統制的なBox運用を維持しながらエンドユーザーに一部の運用権限を委譲する「セルフサービス Cloud」をリリースする。Boxでは例えば、招待(コラボレーション)の権限の期限に関する通知が所有者と共同所有者にしか届かない、期限を確認・更新する作業が煩雑であるといった課題があるが、「セルフサービス Cloud」では、簡単な操作でコラボレーション期限の一覧を確認し、一括で更新する機能を提供するとのこと。あわせて、エンドユーザー自身に設定させるには統制面に不安が残るという課題の解決も実現するとした。
Box Governanceのホワイトリスト機能の利用を支援する「White Ctrl for Box Governance」も提供を開始する。Boxでは、事前に承認されたドメインリストを使用することで、特定の外部ユーザーとの共同作業を許可したり、指定したドメインのユーザーのみにアクセスを制限したりできるが、同ツールでは、Boxのホワイトリスト(許可されたコラボレーションドメインのリスト)を取得し、テキストファイルでの一括登録/削除、エクスポートを行えるため、作業が効率化されるとしている。