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AWSがブロックチェーンに本格参入 「Kaleido Blockchain Business Cloud」発表
2018年5月21日 11:13
AWS(Amazon Web Services)がブロックチェーンに本腰を入れている。同社の「Kaleido Blockchain Business Cloud」では、Ethereumベースの独自ブロックチェーンアプリケーションを簡単に構築できるという。企業ユーザーの間でブロックチェーンを活用する動きが活発化いる。AWSの参入でクラウドブロックチェーンは加速しそうだ。
ブロックチェーン技術企業と提携
Kaleido Blockchain Business Cloudは、企業向けの「Enterprise Ethereum」をベースとしたブロックチェーンプラットフォームで、5月15日に発表された。企業は、これを利用して安全なプライベート・ブロックチェーンネットワークを、迅速に合理化したプロセスで構築できるという。
Ethereumは仮想通貨のことではなく、分散型アプリケーションやスマートコントラクトに対応するブロックチェーンのプロトコルだ。Kaleido Blockchain Business Cloudは、Ethereumを基盤としており、P2Pネットワークで契約・履行などのスマートコントラクトを実装でき、サプライチェーンの合理化などを可能にする。
Kaleido Blockchain Business Cloudの特徴としては、プライベートで許可制のシステムと、パブリックで許可なしのEthereumをリンクして、“デュアルモード”で使える点がある。また、分析も統合し、パフォーマンスにも優れているという。Geth、Quorumなどのプロトコルをサポートし、RAFT、POA、IBFTなどのコンセンサスアルゴリズムを切り替えて、ニーズに合わせた柔軟な利用ができるという。
Kaleidoは、エンタープライズ向けブロックチェー企業ConsenSysのプラットフォームで、AWSの発表に合わせて正式発表となった。「オールインワンのブロックチェーン・プラットフォーム」を開発できるとうたっている。
Kaleido Blockchain Business CloudはAWS上で動作し、AWS Marketplaceで提供される。Amazon EMR、Amazon Athena、Amazon CloudWatch、Amazon S3のストレージなど、AWSの他のサービスとの連携も可能とのことだ。