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本格的な影響が始まる 2017年のAIトレンド

中国の台頭

 技術以外のトレンド予想としては、中国が大きな影響力を持つことをMIT Technology Reviewは挙げる。

 中国の投資家がAIスタートアップに投資する傾向が強まっていること、中国政府が自国のAI産業の開発のために2018年までに150億ドルを投じる計画であることなどを紹介。「中国の技術業界は、西側企業の模倣から移行しつつあり、AIと機械学習が次の重要な分野になることを認識している」としている。

 中国メディアでは香港の英字紙South China Morning Postが、中国を代表する三大テクノロジー企業「BAT」(Baidu、Alibaba、Tencent)の取り組みを紹介する。例えば、BaiduはGoogle AIに勤務していたAndrew Ng氏を2014年に獲得した。

 こうした動きについて、香港のAIスタートアップ向けアクセラレータープログラムZeroth.aiのディレクターTak Lo氏は「BAT企業はGoogleとFacebookなどを相手にAI分野で才能ある人材を獲得しなければならないと感じており、この分野は今後数年さらに過熱するだろう」と述べている。