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スマートフォン市場は2017年に回復? そしてAIアシスタントへ向かう

 今年は、2007年1月のiPhoneの発表からちょうど10周年にあたる。翌年登場したAndroidプラットフォームとともに巨大なスマートフォン市場を形成し、世界は一変した。しかし、この数年は、スマートフォンに、かつてのような爆発的な勢いはなく、市場も精細を欠いている。そんな中、2017年はスマートフォン市場が再び活気づくとの予想が出ている。

2017年はスマホ市場が活性化する?

 IDCが昨年11月にまとめた2016年のスマートフォン総予想出荷台数は14億5000万台で、前年比成長率は0.6%にとどまるという。75.8%という高い成長率を記録した2010年から一直線に低下してきており、2015年の10.4%増から一挙に1%を切るまでになった。この低迷の中で、明るい光を投げかけたのは年明け早々に発表されたAccentureの調査だ。

 世界26カ国、2万6000人を対象に行った同社の調査では、回答者の54%が「1年以内にスマートフォンを購入する計画がある」と答えた。前年の48%から上向いて、市場再活性化の期待を盛り上げている。国別では、大市場中国の数字が大きく、74%、ほぼ4人に3人が「1年以内に購入予定」と回答。前年の61%から大きく増加している。さらにインドは79%(前年68%)、米国は52%(同38%)とそれぞれ大きく伸びている。

 こうした主要市場での消費者の購入欲が高まりをけん引しているのは「新機能を使ってみたい」という関心だという。理由として多く上がったのは、「新しい機能」(51%)「改善した機能」(45%)、そして「今使っているスマートフォンがちゃんと動かない」(34%)「大画面」(33%)などが続いている。

 一方で、スマートウォッチやフィットネストラッカーに対する関心は低いという。「ウェアラブルタイプのフィットネスモニターまたはスマートウォッチを1年以内に購入する」とした回答者は14%にとどまった。消費者の間には、健康などの個人情報での懸念があるとみられるという。