クラウド&データセンター完全ガイド:データセンターサービスガイド

ビジネスの将来を見据え、正しい選択肢を導き出す 最新のデータセンターのベンチマークは、これだ!――鈴与シンワート S-Portデータセンターサービス

弊社刊「クラウド&データセンター完全ガイド 2018年夏号」から記事を抜粋してお届けします。「クラウド&データセンター完全ガイド」は、国内唯一のクラウド/データセンター専門誌です。クラウドサービスやデータセンターの選定・利用に携わる読者に向けて、有用な情報をタイムリーに発信しています。
発売:2018年6月30日
定価:本体2000円+税

S-Portデータセンターサービス
鈴与シンワート
https://s-port.shinwart.com/service/center/

ミッションクリティカルなシステムのクラウド化や、ビッグデータ、IoT、RPAの導入によるデジタルトランスフォーメーションへの対応など、企業のIT環境の急激な変化に呼応して、データセンターも劇的な進化を遂げている。鈴与シンワートの「S-Portデータセンターサービス」は、次世代のデータセンターに求められる数々の“ベンチマーク”に基づき、企業の将来的な課題と成長を見据えた、積極的な機能強化を推進している。

データセンターへの要求は進化し続けている

鈴与シンワート株式会社 ソリューションカンパニー ITサービス基盤事業部長 岩㟢洋氏

 近年、クラウドサービスを活用する企業が激増し、IT基盤としての位置づけはさらに重要性を増している。多くの企業において、基幹系システムや大規模なWebサーバー/DBサーバーなど、ミッションクリティカルな基盤の採用も進み、高可用性や耐障害性に加え、ビジネスの成長に即応可能な柔軟性と拡張性を兼ね備えたサービスへの要求は高まる一方だ。加えて、デジタルトランスフォーメーションを達成するための重要なテクノロジーとなる、ビッグデータやIoT、RPAのビジネス活用も急務の課題となっている。

 このようなユーザーのコンピューティング環境の進化に対応するため、データセンターも日進月歩で進化している。コスト的な競争力だけでなく、多彩な企業ニーズを満たすため、幅広いサービスが提供されているのだ。鈴与シンワート ソリューションカンパニー ITサービス基盤事業部長の岩㟢洋氏は、「そうした中で、企業は、現在利用しているデータセンターが将来にわたって必要な要件を満たせるのか、自社の成長を支援してくれるデータセンターへ乗り換えるべきか、改めて見つめ直す時期を迎えています」と語る。

新しいベンチマークにより最適なデータセンターを複合的に判断

鈴与シンワート株式会社 ソリューションカンパニー ITサービス基盤事業部 データセンターサービス部 上席課長 坂本健太郎氏

 これまで、企業がデータセンターを選択する際には、「セキュリティを含めた信頼性・堅牢性」「コスト(ラック費用、ネットワーク費用)」「電力供給能力」「運用サービスのスピード、柔軟性」「インターネットコネクティビティ」「場所の利便性」等の指標が一般的だった。対して、ソリューションカンパニー ITサービス基盤事業部 データセンターサービス部 上席課長の坂本健太郎氏は、「これからは新しいベンチマークに基づき環境や利便性、コストを複合的に判断し、データセンターを選択していかなければなりません」と訴える(図1)。坂本氏はデータセンター選択の新しいベンチマークの指標として「高性能、高集積サーバーに対する電力供給能力」「環境性能」「都心の他のデータセンターとのネットワーク接続性・拡張性」「クラウドサービスとの親和性」「技術の先取性」を挙げる。

図1 データセンター選定におけるベンチマークの必要性

 鈴与シンワートでは、国内トップクラスの価格競争力を強みに「S-Portデータセンターサービス」を低価格で展開、多くの企業ユーザーを獲得してきた。そして、多様化する企業ニーズに対応するため、そのサービスをさらに進化させ続けている。

 その一例が、仮想化をはじめビッグデータ、IoT、RPA活用に伴うサーバーの高性能化、高集積化に対応するための電力・空調効率改善に向けた取り組みだ。電力・空調効率改善による省電力化は、電力需要への対応、省エネ法規制対応、そしてコスト低減によるユーザーへの還元といったメリットをもたらす。また、サーバーの熱対策は、サーバーの高集積化への対応、熱源対応、空調設備の最適化による省スペース化に繋がる。坂本氏は「サーバーの高集積化、高性能化に伴い消費される電力は増加し、データセンター内の温度も上昇しています。そうした課題を解決するため、冷却・空調性能のチューニングや施設内のエアフローの改善に継続して努めてきました。その成果としてPUE値1.3のサーバールームを実現。現時点で非常に環境性能の高い冷却環境を構築しています。今後もサーバーの高集積化、高性能化、さらには将来的なGPU搭載サーバーや量子コンピューターの活用も見据え、電力・空調効率改善に向けた研究を進めていきます」と強調する(図2)。

図2 空調効率改善に向けた取り組み

コスト削減だけでない、未来を切り拓く次世代データセンターを提供

 S-Portデータセンターサービスでは、ネットワークの接続性・拡張性、クラウドサービスとの親和性についても、幅広いメニューを用意。企業が柔軟なアクセシビリティを享受できる仕組みを整えている。岩㟢氏は、「鈴与シンワートが提供する都内の2つのデータセンターと地方都市の5つのデータセンター、および多彩なクラウドサービスやネットワークサービスを柔軟に組み合わせることで、企業が求める様々なニーズを満たすことが可能です」と説明する(図3)。

図3 全国規模でさまざまなニーズに柔軟に応えるS-Portネットワーク

 「例えば、事業の根幹を支えるミッションクリティカルなシステムや回線スピードが求められる開発環境は本社機能に近い首都圏エリアのデータセンターに、情報系システム等は比較的安価な地方のデータセンターで運用する等、コストや要件に応じて選択可能なメニューを用意しています。また、ハウジングだけでなく、ベアメタルサーバーやVMwareを活用したクラウドサービスに加え、OpenStackを活用したセルフクラウドサービスも利用できます。また、他社クラウドサービスとの容易な接続が可能であるなど、高い柔軟性も優位点です」(岩㟢氏)

 これまで述べてきたように、データセンター選択のベンチマークは、価格だけではなく、システムの種別や用途、規模によって変わってくる。すなわち、各企業の用途に照らし合わせて選択すべき要素と優先順位を整理し、各項目について評価することが必要だ。坂本氏は、「S-Portソリューションはコストや用途に応じて選択可能なデータセンターサービスに加え、柔軟な接続性を有するネットワークサービス、さらにIaaSからSaaSまで豊富なクラウドサービスも用意、多様な企業ニーズに応えられることが最大の強みです」と強調する。そして岩㟢氏も、「S-Portデータセンターサービスは将来にわたってベンチマークであり続ける“次世代のデータセンター”として進化していけるよう、今後もサービス強化に努めていきます」と訴えた。

お問い合わせ先

鈴与シンワート株式会社

電話番号:050-5830-4471(平日9:00~18:00)

https://s-port.shinwart.com/ e-mail: ss-info@shinwart.co.jp