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わずか3ステップで導入が完了する仮想化ソリューション「Parallels Remote Desktop Application Server version 15」登場
(2016/2/19 06:00)
Parallels Japanは17日、デスクトップ仮想化ソリューション「Parallels Remote Desktop Application Server version15」を発表した。
企業などの従業員が使用するPCやスマートフォン/タブレットにおいて、Microsoft RDS/RDSHや広く普及しているVDIを使用して、仮想化したWindowsアプリケーションおよび仮想化デスクトップを提供する。今回新たに、ユニバーサルプリント、ユニバーサルスキャンに対応したほか、ロードバランス機能を標準で搭載。「RemoteFX」、SSL、周辺機器のリダイレクトもサポートした。
リモート処理はすべてサーバーで実施し、Windows/Mac/iOS/Android/Chromebook/Linuxに向けた一括配信が可能。iOS/Android向けクライアントでは、デスクトップアプリケーションのタッチ操作をサポートした。また、UIを再設計したHTML5ベースのクライアントも用意しており、クライアントソフトをインストールせずに仮想環境にアクセスすることもできる。
新バージョンでは、システム導入行程の自動化により簡略化を実現。ターミナルサーバーの設定、公開するアプリケーションの選択、使用するユーザーの選択という3ステップで導入が完了する。サーバーやアプリケーションは、利用可能なものが一覧で表示され、適当なものをチェックする。ユーザーに送る招待状には、事前に設定したゲートウェイが反映された上で、指定したOS向けのリンクが張られるため、クライアントはスムーズに仮想環境を利用できる。
セキュリティも強化され、Windows/Mac/Linuxで拡張された管理者機能を利用したクライント構成のポリシーにより、データやアプリケーションのアクセスを確保しつつ、不正なユーザーをシャットアウト。「SafeNet」「DeepNet」「RADIUS」といった認証にも対応する。また、使用するデバイスやOS、サーバーの状態、アプリケーションの使用率をリアルタイムでモニタリングできるため、不審なアクティビティの発見にもつながるとしている。
価格は、サブスクリプションプランで年額1万2000円(同時利用ユーザー1人あたり)、以前のバージョンからのアップグレードの場合は年額6000円。また、永続ライセンスの場合は2万円。1000人規模の組織で導入した場合、競合となる「VMware Horizon」と比較してイニシャルコストを70%削減、年間メンテナンスを1200万円の削減をうたう。「Citrix XenApp」との比較でも、イニシャルコストで57%カット可能だとしており、効果的なTCO削減を実現する。
対応言語は、クライアントソフトの「Parallels Client」、Parallels Remote Desktop Application Server version15ともに、日本語、英語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)の11言語。