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ストラトスフィア、DR対策などを強化したSDNプラットフォーム新版
(2015/2/4 16:52)
株式会社ストラトスフィアは4日、ネットワーク仮想化プラットフォーム製品「Stratosphere SDN Platform」の新版として、「同 2.0」を発表した。ディザスタリカバリ(DR)対策や負荷分散に適した機能を追加しているとのことで、提供は1月末より開始されている。
Stratosphere SDN Platformは、広域に分散した仮想マシン(VM)群を接続するネットワークを、仮想的に構築・制御するソフト。以前から利用されてきたさまざまなネットワーク技術と新しい技術を融合させ、SDN(Software Defined Network)環境を実現している点が特徴という。また、主要な機能がモジュール化されているため、ユーザーのニーズに合わせた柔軟なシステム構成を可能にしている。
今回の新版では、データセンター間におけるVMのライブマイグレーションを支援する機能を追加した。
ライブマイグレーション時にはVMへの通信セッションを保持する必要があり、移動の前後でIPアドレスは変えられないため、データセンター間でライブマイグレーションを行う場合は、両データセンター間に仮想的なL2ネットワークを構築し、移動を同一のセグメント内で行う必要がある。
そうしたデータセンター間をまたがるライブマイグレーションでは、移動後にVMが通信をする際、同一データセンター内ではなく、移動前のデータセンターにある中継機器(デフォルトゲートウェイ)を経由してトラフィックが行って戻ってくる「トロンボーン現象」が発生してしまうという。
そこで、L2トンネル機能でデータセンター間にL2ネットワークを構築し、通信経路を最適化する機能によって、こうした課題に対応できるようにした。この機能は、データセンター拠点の新設や統廃合時のVM移行にも同様に適用できるとのこと。
また、データセンター間での負荷分散やバックアップ/ステージング環境構築などを目的として、地理的に離れる複数データセンターに置かれたシステムをActive-Activeで稼働させる場合がある。このケースでは、使用するサービスがどこのデータセンターのどのVMで動作しているかをユーザーに意識させないように、複数のVMに同一のIPアドレスを付与し、同一IPアドレスを持つVMへの通信がある際に、適切なVMに振り分ける必要があるという。
そこで新版では、ユーザーからのアクセスごとに適切なVMへ通信させるリダイレクト機能を搭載し、この課題を解決したとのことだ。