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TIS、SoftLayerの構築運用を支援~有人監視や請求代行まで

 TIS株式会社は11日、IBMが提供するクラウドサービス「SoftLayer」の構築運用を支援する「TIS クラウドマネジメントサービス for SoftLayer」を開始した。

 新サービスでは、自社および他社のクラウドサービスを提供してきたTISのノウハウを生かし、SoftLayerの導入コンサルティング、設計、運用をトータルに支援する。また、SoftLayerとのネットワーク接続、24時間365日での有人監視が可能なTISデータセンターからの自動監視、課金レポート・請求代行などのメニューをそろえて提供する。

 具体的には以下のような機能をツール提供する。

 (1)クラウドマネジメントツール――仮想マシンの作成・削除・起動・停止・自動再起動・バックアップ・リカバリ、ストレージの追加・拡張・バックアップ・リストア、ユーザー追加・削除などが可能で、順次機能拡張を図っていく。

 (2)クラウド監視パック――監視環境の提供、障害時のメール連絡、友人による障害時の電話連絡(24時間365日対応)、障害一時切り分け・対応などを行う。既存の物理サーバーのシステムと合わせて一元管理することも可能。

 (3)マネージドネットワーク――顧客の拠点からSoftLayerに接続するネットワークをマネージドサービスとして提供。広域イーサ、IP-VPNなど多彩なメニューから要件にあったネットワークをサービス形式で利用できる。

 (4)課金レポート・請求代行――ユーザーの部署ごと・システムごとなど任意の単位にて、SoftLayerの利用量と課金額の明細を提供する。また、支払方法がドル建てのクレジットカード払いのみとなるSoftLayerの利用料を、TISが日本円の請求書にて請求代行する。

 SoftLayerは、物理サーバー(ベアメタル)と仮想サーバーのハイブリッド環境を実現できる点が特徴だ。TISは自社のラインアップにSoftLayerを追加し、企業のシステムインフラ領域におけるさまざまな課題を解決するクラウドサービス群の充実を図る。特に物理サーバー形式でリソースを占有できる強みを生かし、パブリッククラウドに対する、他社のリソース利用によるパフォーマンスへの影響や、性能情報やセキュリティ情報がブラックボックス化されているなどの懸念を払しょくするという。

 システムインフラ領域のプラットフォーム関連サービス群全体で、2017年度末までに100億円規模の売り上げを目指す考えだ。

川島 弘之