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IIJ、欧州向けクラウドサービス「IIJ GIO サービス」を拡充

VMware基盤を利用する「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は22日、ロンドンを拠点に欧州でSI事業などを展開する100%子会社、英IIJ Europe Limitedが、欧州で提供しているクラウドサービス「IIJ GIO EUサービス」において、新ラインアップ「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」を追加すると発表した。これによりユーザーは、既存システムと組み合わせたプライベートクラウド環境を、迅速かつ柔軟に構築できるようになるとのこと。

 「IIJ GIO EUサービス」は、国内向けのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」で培ってきた運用ノウハウを活用し、日本と同様の高品質なサーバー環境を欧州で提供するサービス。従来は、仮想サーバーを用いた「ベースサーバ Vシリーズ」や物理サーバーを用いた「同 Xシリーズ」を提供してきた。

 今回はこのラインアップに、VMwareの仮想化基盤上でOSやアプリケーションを自由に設計・構築できる「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」を加えた。ハイパーバイザーとしては「VMware vSphere ESXi5 Enterprise Plus Edition」を利用し、CPU 12コア、96GBメモリ、1Gbps(共有)ネットワーク、データストア500GB/1TB/1.5TB/2TB(iSCSI)といった環境を利用できる。

 また、サービスの拡充を機に、欧州におけるパートナー体制を強化することも発表された。例えば、英TELEHOUSEのクラウドサービス「TELECLOUD(テレクラウド)」のラインアップに追加され、同社経由で非日系企業への拡販が強化されるほか、SaaS型ソリューションを提供しているVigienceの、ERPデータと外部システムを連携するゲートウェイサービス「Overcast」のシステム基盤としてIIJ GIO EUサービスが採用された。

 さらに、東洋ビジネスエンジニアリングがIIJ GIOサービス上で提供している海外向けERPパッケージ「A.S.I.A.」についても、IIJ GIO EUサービス上での提供が開始され、欧州での展開がスタートする。

 このほか、英国における「インターネット接続サービス」および、ユーザーのIT機器を預かるハウジングサービスとして「IIJデータセンターサービス」も開始されるとのことだ。

石井 一志