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テラスカイ、Salesforce1の画面開発が容易になる「SkyVisualEditor」新版
(2014/6/5 06:00)
株式会社テラスカイは6月4日、コーディングすることなくドラッグ&ドロップのマウス操作でSalesforceの画面開発が可能な「SkyVisualEditor」を、7月13日に「V3.5」へバージョンアップすると発表した。
今回のバージョンアップの発表に合わせて、テラスカイ 代表取締役社長の佐藤秀哉氏が「SkyVisualEditor」の事業概況について説明した。「『SkyVisualEditor』は、Salesforceの入力・参照画面をマウス操作だけで簡単に作成することができる画面開発ツール。最近では、Force.com上での画面開発プラットフォームとしても提供され、JavaScript機能やApexClass拡張機能により個別開発のニーズに対応している」という。
「2010年の発売以来、すでに日米合わせて55万ユーザー以上の顧客に利用されている。導入先は、日本郵便や損保ジャパン、キヤノンマーケティングジャパンなどの大手企業から、中・小規模企業まで、あらゆる規模の企業に導入実績がある」と、具体的な企業名を挙げながら「SkyVisualEditor」の活用事例を紹介。「企業のモバイルデバイス導入拡大にともない、『SkyVisualEditor』のモバイル活用事例も増えてきている。例えば、シロナデンタルシステムズでは、従来まで紙で行っていた保守サービス報告書を電子化し、年間3万枚以上のペーパーレス化を実現した。また、荏原製作所では、フィールドエンジニアによる点検情報の確認や入力画面、顧客の情報登録画面の開発において『SkyVisualEditor』が採用された」と、モバイルでの活用事例も増えてきていると述べていた。
こうした状況の中、今回の新バージョン「SkyVisualEditor 3.5」では、Salesforce1への完全対応を実現した。テラスカイ 製品開発部 SkyVisualEditor開発チーム マネージャーの吉田寛氏は、「既存のフルサイトのブラウザ画面と同様に、Salesforce1アプリケーションの画面も開発できるようになった。これにより、タブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイス向けに、自由度が高くタッチ操作しやすい画面の開発を容易に行うことができる」と説明する。
さらに、画面表示項目を動的に表示/非表示させる制御が可能となった。「例えば、ある項目に値を入力すると、画面上の別の項目が表示、または非表示になるといった表示内容を動的に変化させる画面を作成することができる」(吉田氏)という。
また、従来まで、「SkyVisualEditor」の機能を拡張したい場合や、既存のApexクラス処理を取り込みたい場合に、「Apexクラス拡張」機能を利用して「SkyVisualEditor」の作成画面からApexクラスで実装した処理を呼び出すことができたが、そのためにはApexクラスを事前にSalesforce組織にデプロイしておく必要があった。今回のバージョンアップにより、Studio画面でApexクラスを記述し、そのままStudioからデプロイすることが可能となった。画面作成時に同時にデプロイできるため、外部の開発ツールなどを利用する必要がなくなり、設定の手間が大幅を削減できる。
このほか、複数の画像をスライドショー形式で表示できるコンポーネントを追加した。スライドショー形式での画像表示、サムネイル画像の表示が可能となる。表示する画像ファイルは、「Chatterファイル」と「URL指定」(Salesforce組織外も可能)を指定表示できるようになっている。