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オプティム、MDM/MAM/MCMとIT資産管理を統合した「Optimal Biz 7」

 株式会社オプティムは5月30日、モバイルデバイス管理(MDM)「Optimal Biz for Mobile」をIT資産管理「Optimal Biz」と統合し、「Optimal Biz 7」へバージョンアップすると発表した。6月末日から販売する。

 Optimal Biz 7では、MDMに加え、モバイルアプリ管理(MAM)/モバイルコンテンツ管理(MCM)を統合した「エンタープライズ・モビリティ・マネジメント(EMM)」を実現し、さらに基幹業務システムとも連携する「モビリティ・サービス・プラットフォーム(MSP)」として展開する。

MDM/MAM/MCMを統合したプラットフォームは「EMM」と呼ばれるようになってきたが、さらに多様なアプリを駆使し、基幹システムとも連携するOptimal Biz 7を「MSP」として訴求する

 Optimal Biz 7には、MDM/MAM/MCMといったEMM機能に加え、BYOD上でプライベート領域と分離して使える「SecureApps」を提供。SecureAppsには、セキュアブラウザ「Biz Browser」、ファイル共有「Biz Docs/Biz Camera」、カスタマイズホーム画面「Biz Gadget」(Androidのみ)、PCリモート操作「Smart Remote」、メール・スケジュール・連絡帳「Mailer/Scheduler/Contacts」(7月以降提供予定)が含まれる。

構成要素
Biz Gadgetでアプリ表示画面をカスタマイズできる

 これらはコンテナアプリとも呼ばれるもので、スマートデバイス上でプライベート領域とは分離された暗号化領域を作り、その中でのみデータを扱えるようにするもの。暗号化領域への認証、アプリ間のシングルサインオン、データの暗号化、プライベートで利用するアプリなどへのコピペ禁止・Open-In制御といった情報漏えい対策、アプリ単位のVPNを実現する。Mocana社のラッピング技術により、自社アプリもラッピングし、コンテナアプリとして利用できる。

 期間システムとの連携では、Active Directory、Exchange、Office 365、SharePointなどをサポート。新しく導入するスマートデバイスなどの初期登録・環境設定・ポリシー適用などの運用を実現し、管理・運用負荷を軽減できる。

 そのほか、端末が存在する時空間に応じてネットワーク設定などを変更する「Zone Management」や、ユーザーによる“MDM外し”も防げる「Secure Shield」といった機能もそのまま利用できる。

 対応デバイスは、iOS/Android/Windows。提供形態はピュアクラウド、ハイブリッドクラウド、オンプレミス。価格は、MDM/MCMのみの「Entry」が月額300円(税別)。より機能が豊富な月額500円(同)の「Basic」、月額700円(同)の「Premium」も用意する。

ライセンスメニューと価格

 オプティムでは、モバイルで業務改善に役立つ「多様なアプリ」を「セキュア」かつ「シンプル」に利用できる「MSP」をコンセプトに展開。「Optimal Biz for Mobile」が従来、中小企業を中心だったところを、今後は大企業も対象とし、企業規模に関係なく訴求するとしている。

川島 弘之