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“時空間”に応じてモバイル端末の設定を自動変更、オプティムが新技術

 株式会社オプティムは7日、「時空間」に応じてモバイル端末の設定を最適化する、スマートデバイスの新しい管理運用概念「Zone Management」を発表した。時空間を論理区画と定義した「Zone」の概念を導入し、Zoneに応じた最適なサービス・端末設定・セキュリティを自動適用する。同社の所有する特許技術群を利用した「世界初のサービス」としている。

 BYODを管理する場合の課題は、従来時空間を意識したセキュリティコントロールができず、端末全体をMDMの管理下に常に置き、管理者が設定変更を行わない限り、一定のセキュリティ設定しか適用できなかったことだ。これが時に端末の利便性を阻害するという問題を生んでいた。

 Zone Managementでは、端末利用者の属性・場所・時刻を検知し、その組み合わせで定義されるZoneを判定。Zoneに応じたセキュリティ設定をあらかじめ登録しておくことで、その後は自動的に端末の設定が切り替わり、Zoneに応じた最適な端末利用が可能となる。

Zone Management 概念図

 例えば、会社・学校など公的空間では情報漏えいや学習の妨げとなるものを除外するために厳格なセキュリティ設定を適用し、家庭など私的空間では自由な端末利用を実現。BYODにおける管理者と利用者双方のニーズを満たせるという。

運用イメージ

 同技術は、同社のMDM製品「Optimal Biz for Mobile」との連携により利用が可能。「今後もIT技術、スマートデバイスをユーザーが息をするように無意識に簡単に使いこなせるようテクノロジーの開発を行っていく」(同社)とのことで、今後の展開例として「美術館に入館した際に展示案内用アプリを自動ダウンロード」「電車内・映画館では自動でマナーモード設定」「飲食店に入店した際にクーポン配布」などを挙げている。

川島 弘之