ニュース

MDMサービス「Optimal Biz」、Windows RT 8.1標準Webフィルタに対応

 株式会社オプティムは5日、日本マイクロソフト株式会社の全面的な協力により、モバイルデバイス管理・活用製品「Optimal Biz」に、Windows RT 8.1対応ペアレンタルコントロール機能を搭載したと発表した。サードベンダー製MDMでは世界初という。

 新機能は、子どもに悪影響を及ぼす可能性があるサービスやコンテンツに対して、スマートデバイスからのアクセスを制御するもの。Windows RTに標準搭載されている「ファミリーセーフティ」機能では、端末1台ずつに設定を行う必要があり、管理者が特定の対応を行うのに時間やコストがかかる。一方、「Optimal Biz」では、複数の端末に同機能の設定を一括適用できるようになり、設定作業の負担を軽減できる。

 機能的にはさらに、Optimal Biz上でクラスごとやグループ分けを行うことで、端末の所持者ごとに異なるフィルタリングを容易に設定する機能も備える。

 特に教育機関での利用を想定しており、すでに立命館小学校にて利用が開始されている。同校では、2013年11月に「Microsoft Surface」を導入し、小学校5・6年生が一人一台ずつ使用しての授業を行っている。児童が不適切なコンテンツにアクセスしないよう、学内ではプロキシ型のWebフィルタリングを使用しているが、「学外ではどうするか」が課題となった。

 同校は児童の学習用に夏休み期間中にタブレットPCを自宅に持ち帰らせることと検討。学校外では当然、学内サーバーによるWebフィルタリングは使用できないため、ファミリーセーフティ機能を使用するわけだが、児童の保護者が個別に設定を行う必要があり徹底されない恐れがある。

 そこでWindows RT 8.1対応ペアレンタルコントロール機能を搭載したOptimal Bizを導入。学校内で使用されているWebフィルタリング設定をそのまま家庭でも適用できるようにした。Optimal Bizを用いたWebフィルタリングでは、端末自体に設定を適用するため、禁止されているURLに接続を行った端末の内部で判定・処理が行われるため、サーバーへの負荷が発生しないという。

 オプティムでは今後、Windows RTにてアプリケーションの制限機能や配信機能、リモートワイプ機能などの提供を予定する。

川島 弘之